沈まぬ太陽
 日本航空の再建と日本航空の暗部をえぐったこの作品の映画化が偶然にも時期が一致した。
 文庫本になってから平積みの新刊を買い続け、5冊読破した。
 それ以来、話の内容も重いだけ合って再読する機会がなかったが、今回の映画化を機に3巻から読みなおしてみた。

・文庫本1−2巻 アフリカ編 
  国民航空の組合委員長であった主人公・恩地元(おんち・はじめ)は経営陣との壮烈な闘争の末に経営陣に存在を疎まれ、中東からアフリカへと左遷される。

・3巻 御巣鷹山
  国民航空の羽田発大阪行き123便が墜落。帰国後遺族係をつとめる恩地は、経営再建を旗印に集められた新経営陣から会長室付けを命じられる。
  この巻は航空機墜落事故の経緯からその後の遺族対応など、作者ならではの綿密な取材が随所に生きている。
    
・4−5巻 会長室編
  新しい経営陣が国民航空再建のためにうちだした方針が、4つに分かれている組合の統合と放漫経営体質の改善。
  関連会社を含んだ巨大な企業グループに巣食う経営意識のない蛆虫どもが見事に描かれていて、どこまで真実なのか、ゾッとする部分が連続する。
  今回本作は再読になるが、「高速道路問題」や「夕張市破綻問題」など国営絡みのずさんな経営に関する本をいくつか読んできたので、前回読んだときにはなかった憤りが湧いてきた。
  朝からドトールでこの本を熱読しても、仕事には何の関係もないんだけどね。

ポプラ社 少年探偵シリーズ完結
  最後の4冊が発売された。残った4冊は小学生の時に借りて読んだか、買って読んだ本ばかり。
  かといってここまで揃えてきて無視するわけにもいかないので、4冊の内2冊購入。
   
本日帰りに本屋によって火曜日発売の週刊プロ野球60年のみを購入するつもりだったが、少年探偵シリーズ2冊と
梅原猛の授業 仏になろう
松本清張 空の城
・学研M文庫 ロンメル戦記
を合わせて買ってしまったため、述べ4千円を超える出費となった。
どうも最近、生活用品や本を買うときの金額が多くなっている(すべてカード決済)ので、ちょっと注意しなければならない。
ストレスは溜まってないと思っているけど、実は溜まってるんだろうな・・・。

学研M文庫はこれまでに独ソ戦第2次大戦の欧州の戦いをテーマにあつかった本を出版しているが、大半が翻訳もの。
過去の経験からして翻訳ものは読みにくいので敬遠していたが、今回のロンメル戦記については著者が日本人なので購入した。
しかし買ってから気付いたが、なにげに値段が高いぞM文庫!