◎風の陣 
高橋克彦の東北シリーズ。PHP文庫とのことで随分探したが、PHP文芸文庫だった。
5冊揃ってる本屋で1−2巻だけ買ったけど、残りも買うってことだから、別にイヤガラセではないよ。

◎下天を謀る(下)
もうすぐ読み終わる。藤堂高虎が主人公。
この武将のイメージは(司馬・池波らの戦国作品から)手に職(築城技術)を持っていて、たちまわりが非常にうまい、というのが本書を手に取る前の印象。
そもそも高虎は豊臣家よりではあるが、秀吉の弟の秀長に取り立てられたことと、朝鮮出兵については否定的であったこと、秀長よりであったことにより、かえって秀吉(+淀君)にうとまれたことが本作から伺える。
しかし、状況はわからんでもないが、家康よりにスムーズに移行したことと、本多正信以上の重臣扱いっておかしくないか??>小説とはいえ。
ちょっとデキスギ感をぬぐえない作品。
でも築城の話は面白いので、築城の入門本はほしくなったよ。