●グイン129巻(ネタバレあり)

 今日読み終わりました。
 実質@1冊ということを考えると、とても完結しそうにありませんが(無理だろ)、筆者の配慮なのか終結をおもわせる描写がありました。
 ネタバレ・・・










 まず最終巻「豹頭王の花嫁」の花嫁がだれであるか。
 外伝1巻「7人の魔道士」に登場するヴァルーサです。
 ほかの外伝ですでに豹頭王の結婚式が「子連れ」であることは書かれているので、ヴァルーサの妊娠後1−2年で最終巻に到達するわけです。
 今回129巻では「1年後にヴァルーサが懐妊する」ということが書かれているので、この1年間で「7人の魔道士」で初登場したヴァルーサがケイロニア王の側女になるわけです。
 では最終巻までの2年間、なにがおこるのか。
 これはグインサーガの鉄人に記載されている、最終巻到達までのキータイトルの数なのですが・・・

 カリンクトゥムの扉、ノスフェラスの彼方、ミロクの神殿、モンゴールの秘密、ラゴンの反乱、リンダの幽閉、死の都サイロン、狂王ガルム、
 ヴァラキア号失踪、ガリキヤの戦い、スカール死す、どれい公使、フェンリルの洞窟、ムルテガの呪い、モンゴールの危機、ランドックの帝王、ランドックの秘密、ロス河の妖怪、三国戦争、人竜の帝国、 
 光の船、売女オルーラ、女王樹の谷、流星雨の中で、獅子野の戦い、謎の地底王国、豹頭王の復活、豹頭王の追放、黒死の船

 ハツミミのタイトルも多数なんですが、どこで発表されたんでしょう・・・。
 以前グインサーガハンドブックでは、第1巻から物語り内で20年程度、次の世代の人物が生まれてくるあたりは「はしょりなし」で書き続けたいというコメントがあったようなきがしましたが、以外に物語り内で@2年というと「すぐ」のような気がします。
 すくなくとも200巻でおわるんじゃないかという気配は感じますな。
 しかし130巻でこの程度の進捗であることを考えると、グインがこの後何を思って「ランドックを求めて」「ノスフェラスの彼方へ」むかい「カリンクトゥムの扉」をくぐって、「豹頭王の追放」の過去を思い出し、「復活」するのか。
 なんにせよ早過ぎる作者の死を惜しむ思いです。    
 享年56、@10年書き続ければ、まだまだ話は進んでいたはずなのに・・・・・。