順位予想、パリーグ編。
■シーズン概要
ここ数年なにかと不本意な制度のおかげで優勝やら日本シリーズ出場を逃し続け、王監督の胴上げが先延ばしになっている昨今、王監督の健康上の理由もあり優勝待ったなしの状況になってしまった。
今年のホークスはチーム一丸、火の玉のごとく獅子奮迅の活躍をしてくれることだろう。
斉藤和巳の出遅れはやむを得ないものの15勝してくれる投手なのだから待って損はない。
開幕からは和田、杉内、スタンドリッチの3人に昨年コントロールの調整を終えた新垣が大車輪の活躍。
大場も5番手でローテ入りし、穴日には神内・大隣・水田らが好投。
先発が崩れても中継ぎ陣が味方が逆転するまで踏ん張り続け、最後はお決まりの馬原。4月末までで20S。
中継ぎ陣も150キロを超えるストレートを武器にする郄橋秀、ストレートの投げ方を思いだした篠原、星野順治も変化球のキレがなぜか復活。
ノミの心臓といわれた立命館大出身の山田秋もハリをうって心臓を強化、自分の本来の力を発揮。
三瀬も内角球のコントロールとスライダーが復活、ドラ1の山村もようやくエンジンがあったまってきて全開状態。
交流戦前に他球団を次々と蹴散らし、ペナントをまったくつまらないものにしてしまった。
投手陣だけでなく、打撃もなにかがのりうつったように爆発。
昨年確立した川粼・本多の俊足コンビが相手投手陣を揺さぶると、多村・松中のコンビが豪打を炸裂させる。
5番以降も小久保は欠いているものの、柴原・大村の本来上位を打てる打者が睨みをきかし、新外国人レストビッチが10年に一度のアタリ外人、江川・松田の若手も楽な打順で打棒を爆発させる。
唯一の欠点は捕手なのだが、打てる捕手・城島クラスの選手はそうそういない。
肩とリードのバランスで捕手を使い分け、投手のよさを引き出すことに専念。
さて、交流戦。パリーグの各チームに勝ちこしてしまっているホークスにセ・リーグの各球団がどのようにぶつかってくるのか。
投手陣が強力な中日にはさすがに苦戦。強力無比な巨人に対しては、シーズン前からもその金にものをいわせた強化方針にホークスファンが総動員して巨人を非難。
毎試合3万人のホークスファンの大声援に巨人ファンもいつしか感化され、球場の巨人・ホークスのファン全員がホークスを応援する。
心理的なアドバンテージを得たものの、汚い打撃陣に打ち負ける試合もしばしば。ようやく勝ちこしたが、日本シリーズで巨人を粉砕することを誓いあい、チームがさらに一丸となる。
阪神以下の下位球団にはまさに申し訳ない結果が続く。
交流戦が始まって2週間もすると、相手球団は投手を消耗しつくし毎試合5回になると早く終わってくれとテルテル坊主をつるしだす始末。
(阪神・横浜・ヤクルト・広島の球場には屋根がないため雨天中止がありえる)
セリーグのホークス退治がアンチホークスファンに望まれたが、ホークスは結局動じることがなく、順調に勝ち続ける。
そんな中、王監督のラストシーズンということで、密かに心を痛めていた城島が秘密裏に来日。
スタンドでホークスが一丸となって闘う姿に涙する。
ホークスへの復帰を心に決めた城島は、さすがにこのままの姿ではマズイので、6月下旬の新戦力獲得期限ギリギリに登録名「ジョージ・マッケンジー」・球界初のマスクマンとして入団。
これで唯一のアキレス腱であった捕手のアナは埋まった。
7月・エース斉藤も満を持して一軍登録され、すぐさまローテに加わった。
疲れのみえてきた先発ローテ陣のカンフル剤となった。
8月。シーズンはかくして終わった。どんなに負けても優勝はまちがいない。
ここで選手層の厚みを増すためとベテランを休ませるために、若手を積極活用。
散々苦しめられたCSシリーズも文句なく突破。
つづく日本シリーズの相手は球界の敵ともいえる巨人。球界の悪とも言える球団に負けるわけにいかない。
交流戦を8分の力で闘っていたことがここで幸いし、かつ夏場から活躍した若手のデータの収集も、巨人スコアラーが次々と天然痘で倒れたため不十分。
さらに巨人ベンチは外様組が内紛を起こし分裂状態。ホークスの敵ではなかった。
かくして、ホークス悲願の日本一は達成された。
以上。