●城島、引退。

ダイエーにドラフト1位で入団、捕手として名実ともにトップクラスの座におさまったあとに渡米。
マリナーズで疲弊したあとに帰国し阪神と4年契約。
契約を1年残し引退。

しかし・・・・
ここでホークスのスカウトは目を光らせた。
メジャー挑戦のおりから密かに本人と練りに練った秘策が。
日本人・城島健司は引退した。
ところが任意引退するという阪神との合意書については2枚複写になっており、1枚目の球団控えには「任意引退」することが明記されているが、2枚目の本人控えの合意書は「自由契約」にするという文面になっていた。
城島の米国じこみの契約書すり替えである(米国では2枚複写になっている契約書の1枚目と2枚目の文面が違うことなど日常茶飯事)。
かくして、自由契約の身になった城島健司
このままホークに戻りたい気持ちはあるのだが、念には念を入れ。

「大型外国人入団!ジョージ・マッケンジー

球界初の正体不明・マスクマンの入団である。
来日の目的は不明だが、成田空港ではなく博多板付空港に伊丹発のJAL便から降り立った。
謎のマスクマンは板付空港からまるで勝手を知っているかのように福岡市営地下鉄ホークスタウンへ移動、球団関係者入口から堂々と球場入りし、王さんのいる会長室へ一直線。
ノックもせず会長室に入ると、王さんは別段不審な反応もみせることなくガッチリとマスクマンと固い握手。
隣の部屋に控えていた報道陣がこの瞬間を捉えようと会長室に流れ込み、フラッシュの嵐。
かくして城島退団以来、アキレス腱となっていたキャッチャーの穴が埋まった。

※ジョージ・マッケンジーについては過去(第412話)にも書いたので、そちらもご覧ください。