●1994年(平成6)

93年の日本シリーズ第6戦が行われている日にフィリーズ3Aスクラントンのカイル・アボット投手、ブルージェイズ3Aシュラキュースのリー・スチーブンスの入団を早々と決定した。
(偶然にも年明けの2月16日、外国人選手枠が拡大され、1チーム3人以内となった。記載はなかったが打者もしくは投手3人に偏重するのはだめだったような気が)

願ってもないリーグの規制緩和で投手アボットも一軍登板する機会が生まれた。
開幕は3番ブライアント・4番石井・5番スチーブンス。(先発野茂が9回1死で赤堀に交代、赤堀は伊東にサヨナラ満塁HRを打たれ敗北)
スチーブンスは4月こそスタメンにへばりついたものの、GW明けの5月6日からのダイエー3連戦はスタメン落ち。
いよいよブライアント頼みかと思いきや、5月10日にブライアントが夫人の体調不良のため一時帰国(6月8日復帰)。スチーブンスは3番DHで復活した。
しかしスチーブンスの打順はすぐに下がり始め、5月22日からはまたもやスタメン落ち。
そのまま音信不通であったが6月26日に代打でようやく出場。スチーブンスがスタメンにおおむね復帰したのは7月下旬。
チームもオールスター前から波にのりはじめて借金返済のめどが立っていた。

前半戦こそ不振であったスチーブンスもチーム上体が安定するとスタメンで起用され続け、夏場以降の活躍が認められて残留した。

リー・スチーブンス   93試合 打率288 HR20 打点 66 
◎ラルフ・ブライアント 105試合 打率293 HR35 打点106 三振153(リーグトップ)

ブライアントは約1ヶ月の休みがあったにもかかわらず、本塁打王と三振王をお持ち帰り。
アボットはわずか4試合の登板。エンゼルスでローテーション投手としての経験もあったらしいが、結果は散々。

4月20日ダイエー戦  先発 4回1/3 自責点3(延長10回勝ち越し)  
4月28日日ハム戦   先発 5回1/3 自責点2(2番手佐野が勝利投手)
5月 4日オリックス戦 先発 1回1/3 自責点
8月 4日ダイエー戦  先発 0回2/3 自責点3(2番手池上が8回1/3を投げ勝利投手)