また原発関係の本を買った。
原子力発電のしくみや問題点はよくわかったので、それ以外の視点での本を探してみた。

福島原発の真実(平凡社新書佐藤栄佐久
モト福島県知事が原子力発電所の建設からプルサーマル発電に至るまでの経緯を告発。
今回の震災(人災)よりも国策としての原子力発電に抵抗することによって「大いなる力」の影響の大きさを感じさせる内容であった。

原子力発電とは、石油がオイルショックによって高騰および枯渇することが予測された1970年代に注目を浴びたエネルギーであること。
原子炉の耐震構造などリスク面についての研究はおろそかであり後追いであったこと。
原子力発電所の建設により、地元財政には国からの交付金や莫大な固定資産税(電力会社より)が入ること。
現代においては天然ガス(油田)などの開発により、石油エネルギーの枯渇がそれほど深刻でないこと、および火力発電所稼働率アップなどにより原子力発電に頼らなくても停電はおこらないことが判明している。
オイルショックにより新エネルギーを模索して原子力にたどり着いた経緯は納得できるが、それを現代におけるまで利権とカネで引きずり続けることにもはや意味はないだろう。

下記2冊はこれから読む。
○東電帝国 その失敗の本質(文春新書・志村嘉一郎)
○ドキュメント東京電力文芸春秋文庫・田原総一朗