◎東のエデン(映画版1)

 テレビシリーズを観終えて、日本の危機が回避されたということで一応終結感はあったが、謎のままになっている事柄がいくつかあった。
 そのままウヤムヤになるのかと思ったら、続編である映画版1で概ね解消された。
 
 ・「ゲーム」はまだ継続されており、「あがり」にたどり着いた人物はまだいない。
 ・目的を達成できなかったプレイヤーを抹消するための12人目のプレイヤー「サポータ」も健在である。
 
 ゲームは再開されたが、主人公の滝沢君はまたもや行方不明。
 舞台はアメリカが中心になるが、日本に舞台が移るところで第1部・完。
 面白い作品ではあるが、現在本屋に並んでいる本作監督の執筆した小説「東のエデン」を買って読むほどのものでもない。

 映画版とテレビ版で大きく変わったことがひとつ。
 プレイヤーの指令を携帯電話で受け付ける「ジュイス」。
 テレビ版では指令を受ける際の声(女性)は、無機質で事務的であり、すべてのプレイヤーに対し平等のイメージがあったが、映画版ではきわめて人間らしく変化していた。
 プレイヤーによって会話の内容や、指令を受ける際の電話応対、そして指令の実行にいたるまでプレイヤーに対して好意的であったり、そうでなかったりの格差が激しくなった。
 主人公の滝沢君はかなりジュイスから好意的な応対を受けている反面、明らかに正反対の応対を受け損をしているプレイヤーがいた。
 個人的にはテレビ版の無機質・平等のほうがよかったと思う。審判はエコヒイキしちゃいかん。

 ◎シャイニング

 かなり古い作品とのことであったが、ホラーものとして十分に楽しめた。
 ラストでジャック・ニコルソンが過去の晩餐会の写真に組み込まれてしまうシーンをみて「昔みたような・・・」気がした。