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◎レディ・ジョーカー
１０年ほど前、このミステリーがすごい！で１位に輝いた際にハードカバー本を購入。
（同年購入した本に東野圭吾「秘密」宮部みゆき「理由」がある）
グリコ森永事件をモチーフにした物語で、独自のグリ森事件の真相に挑む作品かと思いきや・・・・。
途中で挫折。（先輩のＫさんに貸したところ大絶賛でした）

挫折した理由は（１）期待していたような内容の本ではなかったこと（２）高村薫という作家の作品をはじめて読んだこと、の２つ。
ハードカバー本も引越しの際に処分してしまったので、どのみち文庫になったら読み直してやろうとずいぶん前から期待していたが、映画が公開されても文庫は発売されなかった。

ＬＪが文庫化されるまでの１０年、高村薫の他作品を読んで文章に慣れ、ＬＪの映画も観た。
準備が整ったところで満を持して待望の文庫化。
上巻から読み始めているが、１０年前と違って予備知識の量が違うので、非常にスムーズに進んでいる。
映画化された際の俳優を思い浮かべるとわかりやすくなる。
まだ上巻の１００Ｐ超程度だが、色々な人物が少しづつ描写されているので、物語のまだまだ序盤。
一般市民がいかにして犯行にいたったのかその精神の揺れ動き、そして犯行後に瓦解していく様を今回はゆっくりと楽しみたいと思う。