・かねてからの課題であった「ワンピース」のコミックスを読むために漫画喫茶へ。
  以前何度か行っていた店はビルごとなくなったので、駅前バスどおりを渡った別店舗へ。
  会員(年会費300円)になってリクライニング禁煙個室(3時間パック)へ。
  このイス(ソファー)なら確かに疲れないが、照明が机上に固定された電気スタンドだけなので、ソファーに背中をベッタリつけた状態だと暗くて読めない。
  本を一生懸命読もうと思ったらどうしても前屈姿勢にならざるを得ない。
  結局3時間で10巻まで読破。
  漫画を読むスピードは自分では速めだと思っていたが、今回は予備知識なしの作品であり、見にくい絵柄なので思った以上に時間を費やした。
  (どおくまんや車田の漫画なら倍は読めたはずだ)

 ・星新一伝 読破
  ショートショートの第一人者である筆者が故人となってからの作品なので、情報源は関係者の取材がメイン。
  前半は星製薬会社、後半はSF文壇会が主な取材の対象。
  丹念に取材をしていることが伺えるし、星新一の伝記というよりは日本SF史。
  短編を書いていた小説家が、長編を書きはじめると元の短編に戻れなくなる。
  作中に何度かでてきた語句だが、個人的には栗本薫東野圭吾にこの傾向を感じる。
  京極夏彦は「めざせ広辞苑」といったところか。
  星新一の人生は苦悩の連続であった。  
  星製薬という大企業の御曹司でありながら、会社整理の後始末に翻弄される20代。
  作家に転身したものの、短編というだけで軽視されてきた初期(同じ(作品の)生みの苦しみを味わうのに原稿料はページ単位という苦悩)。
  後期はショートショート1001編を目標にかかげるが、作品の質の低下を懸念するあまりアイデアが出なくなったり。
  引越しの際にずいぶんと星新一作品は処分してしまったが、この星新一伝の前後に再び購入を開始した。
  読みやすいし面白いので、重いテーマの本と同時進行するには最適。

 ・舞い降りたスメラギ(文庫版 上下巻)
  古代史がテーマなので専門書かと思って購入したら内田康夫作品か高橋克彦の「龍の棺」を思わせる「軽さ」。
  専門書だったら「積ん読」に加わるだけだったと思うので、逆にこの程度の重さでよかったのかもしれない。
  まだ上巻の出だしなので、作品の内容判断はまた後日。

 ・ガンダムエース100号記念  
  立ち読み(ORIGINしか読むところないけど)しようと思ったら100号記念特別号であるため、別冊と一緒に梱包されていて立ち読みできなかった。
  それなら久しぶりに買ってみるかと、後述の文庫本と一緒にレジへ。  
  いつもよりずいぶんと分厚いし別冊もついているので読む時間はソレナリにかかったが、内容自体はたいして進化していない感あり。
  ORIGINはいよいよクライマックス。ジオングが出撃しジムやサラミスを蹴散らしている最中。
  新展開なく終わる気配だが、むしろ今はゼータを筆者には書いてもらいたい。

  近藤和久の連載漫画「新ジオンの再興」。
  むかしコミックボンボンで(テレビ放送に合わせて)ゼータを連載していたとき、人物はヘタだけど絵がシャープでMSがカッコイイと感じた漫画家だった。
  (絵柄はAKIRAの大友克洋似)
  その後MS戦記などガンダム作品にたずさわりつつ絵柄も進化していったのだが、進化の方向が小林源文であったため、MSデザインは「地球上では重くて運用できない」レベルに鈍重化。
  近藤和久版のオリジナル・ゼータは好感をもてたのだが、新型ゼータ・グスタフにクワトロが搭乗して連載終了。あきらかなウチキリ。
  (エウーゴがジオンの残党であり、エウーゴは主にアッシマーなどのモノアイ系のMSを運用していることや、青葉区に残されたガンダムの残骸をジオン残党が回収し、サイコミュ技術と連動させて新しいガンダムを作るという諸設定には納得のいくものがあった)
  現在GAには近藤版ゼータの続編を思わせる新ジオンの再興が連載中(第2話)。
  砲撃戦仕様のゼータ4機(みためリガズイ)がハイザックマラサイを撃破するなか、連邦の新型機・Gコマンダーなるヘンテコ兵器が颯爽と登場。
  この新型に陸戦仕様の量産型サザビーが圧倒されるという、あいかわらずなメタメタぶりな展開。
  そして人物画は25年前とたいして変わっていない。
  どのタイミングで打ち切りになるか、今後の展開に期待しよう。 

 ・GAと一緒に購入した文庫新刊「酔って記憶をなくします」(新潮文庫)。
  mixiのコミュニティにある同名コミュニティの傑作選。
  新潮文庫がこんなお手軽な新刊を出すとは思わなかった。
  内容は案の定軽いのでさっさと読んで2号〜ライダーマン宅あたりにこっそり置いてこよう。