ドラえもん」の中でヒロインである静ちゃんがのび太と結婚するに至るエピソードはいくつかあるのだが、その中で結婚前夜にタイムマシンで出かける話がある。
「家婚前夜ののび太」はジャイアンスネ夫たちと酒を呑み交わし「我らがヒロインの静ちゃんがのび太と結婚」という現実にひやかしつつ祝福し、酒を呑み続ける。
さすがに様子を外から伺っていた子供時代の「のび太」とドラえもんは「まったく、つきあいきれないよ」といつ終わるかわからない宴会場を後に、静ちゃん宅へ移動。
静ちゃんは実家で最後の夜を両親とすごし、結婚することの不安などもうちあけるが、「のび太君」が「人の悲しみがわかり、人の喜びをわかちあえる人間らしい人」という父親の説得により迷いを払拭する。
ドラえもんにしてはシリアスで、小学生高学年向きの内容。このエピソードを名作にあげる読者も多いのではないだろうか。