(その1)
グインは外伝を含めすべて購入しているが、今回発売の122巻はこれまでで一番つまらなかった。
(外伝最新刊2冊は読んでないので対象外、でもナリス関連の外伝は買っても読まないだろう)
そもそも、辺境編あたりの密度であれば1節で終わる内容。
どうでもいいキャラクターとのからみで1冊使うのはどうかねえ。無駄が多いよ。

(その2)
新書「蘇我氏の古代史」やら坂口安吾堕落論」やら「伊勢神宮の衣食住」「口語訳古事記・人代編」清張の「遊古疑考」は読みかけのままなのだが、フラリとよった本屋でまた新刊購入。
講談社文庫・宮崎康平まぼろしの邪馬台国」、おおもとは昭和40年頃に出版された古代史論(邪馬台国論)であるが、11月にロードショー上映されるということで新刊となったらしい。
(出演は竹中直人吉永小百合。皇帝のいない8月を観たばかりのタイミングでまた吉永小百合か)
帰りの電車で読みはじめたが、第1部まだの序盤。
筆者は学者であるが眼が不自由であり、また眼が不自由なだけに記紀を「音」で解釈することができ、新論を生み出すことができた。
そもそも魏志倭人伝にある倭人に対する質疑応答は意思疎通が不十分なまま「音」で解釈した部分があるのではないかということと、記紀についても「音」からの転写と解釈すれば新たに見えてくるのではないかと言う発想。
書かれた文字ではなく「音」で解釈する発想は近年多くなってきているようで、以前読んだ中公新書古事記の起源」にも歌垣などにその起源があるという記載がある。
イキアタリで買ったわりにはかなり楽しめそうなので、再読をはじめた清張古代史は中断してとりかかろうと思う。

(その3)
まぼろしの邪馬台国2冊の他になんとなく講談社学術文庫を眺めてみるとズバリ「古代出雲」という本があったので購入。
マイナー文庫であるのはわかるが、1100円は高くないか?