・相剋 堂場瞬一 中公文庫
とつぜんグループのトップから「読んで勉強しろ」と言われて渡された本。
本屋の店頭に平積みになっている新刊で、ミステリーの「警察モノ」にあたる。
主人公が「失踪課」の人間なので、仕事場で必要になる行方不明の人間の探し方を勉強しろってことなのかな?と解釈し読了。
・・・・・結論。
ここ数年、ミステリーはことあるごとに読み、最近警察モノでは横山秀夫、今野敏を読んだばかりの私にとって特に新鮮味はなく、行方不明の調査についても作中では国家権力のゴリ押し。
なんにも役たたねーし新鮮味もない!
今朝「ありがとうございました」と返却に行ったらそっけなく受け取られたので「全部読まずに返しやがったな」と思ったにちがいないが、いつか逆襲してやろう。
・QED=神器封殺 講談社文庫
NHKでもドラマになったというシリーズ最新作。
学園ドラマかなーとおもっていたらそうでもなく、作者が記紀・古代史のぞうしが深いので読んでいて非常に楽しい。
ある殺人事件が登場人物会合のきっかけになるのだが、事件は事件でチョロチョロと進行し、物語の大半は和歌山のイタリアンレストランでの討論会。
記紀の解釈や神器にまつわる伝承の解釈が主となるので、私にとっては非常に読みやすくおもしろい。
「そんな話よりこの話が殺人事件とかかわりがあるのか?」と登場人物の差し水が入るが、個人的には作中の事件など未解決でも全然かまわない。
昨日の夕方購入したがすでに7割程度読み終え、明日には終盤の袋とじ(謎解明)部分も読み終えると思う。
QEDシリーズが同様の内容のならば他作の購入も検討しよう。
うんちくものは最近流行りなのかもしれないが、本作は京極堂よりも簡易だし、内田康夫よりも濃厚だし、古代史メインというテーマもド真ん中ストライク。
情報を整理してノートにまとめとこう・・・・