●九州旅行 3日目(山鹿装飾古墳編)

・今日は装飾古墳のある山鹿市へ。ホテルのパソコンで調べてみたが、山鹿市へは近隣と思われる玉名市から菊池川沿いに20キロ程度離れた所にある。
当初はタクシーでの移動を考えていたが、節約のためバス路線を検索。営業所に電話したり、時刻表などを調べたが、とにかく本数が少ない。
1時間に1本あればいいほうで、平日の昼間は2−3時間空白の時間帯がある。
・8時前に玉名着の電車で、駅前から出るバスへの乗り換え時間はわずか5分。直方での失敗があるので、玉名駅前の地図でバス乗り場を調べた後、バスの営業所の人に乗換えが可能かどうかを確認。
玉名駅から予定通りのバスで山鹿市へ移動。終点の山鹿バスセンター(まぎらわしいことにバスの行き先表示は山鹿温泉。これも事前に聞いておいたので対応できた)まで約1時間。普通の路線バスなのでトイレはない。
一度バス停を降りたら2時間ほどバスは来ない。
・本日のスケジュールは「山鹿市営博物館にあるチブサン古墳の拝観時間10時」に照準をあわせているため、バスも含めブレが許されない。
・山鹿バスセンターでバス乗り換え。南関(なんかん)行きのバスに乗り換えるのだが、乗り場がよくわからず。今回も停車していたバスの運転手の人に助けてもらった。
・バスの乗り換えに成功し、博物館前で下車。市営博物館へ徒歩で移動。10分程度だったが上り坂だったので随分歩いたような気分。
・入り口で10時のチブサン古墳拝観(1日10時と14時の2回)を申し込み、時間があるので館内を拝観。
山鹿市周辺の遺跡で発見された発掘物の展示がメイン。
・10時前に呼び出しを受け、博物館前に集合。拝観者はわれら2名のみ。車で遺跡近くまで移動しました。
・チブサン古墳の装飾古墳拝観。事前に博物館の職員の人に丁寧な説明を受け、そのあとに古墳の中に入って拝観。
石室が組み合わされた石板で造られており、その内部壁に装飾がある。竹原古墳のように墓を守るために書かれているような絵・文様がある。


・冠をつけた人、馬、舟、太陽・・・じっくり堪能しました。
・チブサン古墳は装飾の文様が女性の胸にあたるような絵柄であったため「チブサン」と命名されたらしい(明治初期)。本格的な保護をうけることにはなったが、すでに墓は荒らされていて、副葬品などはほとんどなかったそうな。
・なんでも装飾古墳は空気に触れるとたちまち装飾があせてしまうため、一般公開している古墳は少ないとのこと。
しかし、毎年10月と来年は3月に1度、装飾古墳群の一般公開ツアーが企画されるそうで、なかなかの盛況とのこと。遠方から来る人も多いらしい。
・次はすぐ近くにあるオブサン古墳。こちらは中にすんなりは入れるものの、装飾はほとんどみえなくなっている。
西南戦争時代、この山鹿市薩軍(司令官 桐野利秋)と政府軍との戦いの激戦地になった場所であり、オブサン古墳入り口の石扉にも弾痕がいくつもあった。
(オブサン古墳内を司令部にしていたみたい)。
・戦いがすざまじかったことをあらわす品もみつかっている。
発射された鉄砲の弾が空中でぶつかりあって、弾頭が変形した銃弾もいくつもみつかっているらしい。
・博物館の職員の方は学芸員ではないと言っていたが、説明はきちんとできているし、博識。
街全体で装飾古墳を残して生きたいし、観てもらいたいという気概が伝わってくる。一昨日の竹原古墳とは随分な違いだ。
(書き忘れたが、竹原古墳のガイドはカセットレコーダーだった)
山鹿市は古墳と西南戦争以外にも、熊本から大名が上洛するときの1番はじめの宿場町で、八千代座という現在も歌舞伎の公演が行われる場所もある。温泉町としても歴史が古い。
・オブサン古墳の近くにも岸壁に装飾が掘られた遺跡があり、それを観た後に県立の装飾古墳館へ移動。
・ところがこの職員の方のご好意により、装飾岸壁拝観経由で装飾古墳館まで車で送ってもらうことになりました!!
バスもほとんど期待できず、タクシーを覚悟していただけに、非常に助かりました!
・時間と経費を大幅に節約。県立の装飾古墳館に到着。
・広大な敷地内に古墳がいくつもあり、その丘の上に装飾古墳館がある。建物も新しく、建物のデザインも斬新。
・案の定、空いていたので、映像プログラムの中から好きなものを選択させてもらって視聴。
・館内の展示物も量・質(装飾古墳内の再現展示)ともに文句なし。普段公開されていない古墳がいかにたくさんあり、その文様がじつに多様であることがよくわかりました。
・ここの職員に人も親切で、チブサン古墳拝観の案内や、古墳館敷地内の古墳の案内を申し出てくれたり(案内してくれるのは学芸員の人だけど)実に対応がいい。
・この古墳館の近くのバス停は2箇所。それぞれ路線が違い(両方とも玉名駅行きだけど)どちらの停留所も徒歩で15分程度かかる。
・時刻表を見て行きルートとは違うルートのバスに乗り玉名駅へ移動(14時過ぎのバスで玉名着は15時)。
・幹線道路を通るのかと思ったらいきなり菊池川方面へ右折し、道路幅ぎりぎりの曲がり道を進む。
・これといった渋滞もなく、玉名駅到着。乗換えがまたもやわずかだったが、熊本方面行きの電車にのり熊本へ。
・熊本にもどってからまだ時間に余裕があるので、熊本城観光。そのあとそのまま飲み屋街へ。
・熊本城についてはまた次回・・・・。