■山形行

●第1日目(夜)伝七1月9日のメニュー

・山菜の和え物
・漬物(たくあん)
・海老と菊のマヨネーズづけ
・豆と数の子
・自然薯そばの実入り
・小鍋(野菜・魚約10種)

語彙が貧弱なのでうまく伝えきれないが、写真を撮ることも忘れて全部食べてしまったので、表現のしようがない。
タイミングを見てお店の人が次の品を出してくれるのですが、うまかったのでパクパク食べていると短時間でオナカイッパイに。
この鍋でトドメ〜〜と思っていたら次が出てきました。

・マグロ(トロ)とイカ足の刺身

 食べるペースが落ち、箸休め・・・にはモッタイナイお刺身。
 トロは口の中で解けました。イカもおいしかった。

これでデザートかな、と思ったら次が出てきました。

米沢牛
 
 小皿にのる程度のなので4切れほどでしたが、これもうまかったですな。
 さあ、これでデザートかな・・・・と思ったらアストラ登場。

・カキフライ

 うまく表現できませんが・・・・油とカキが分離していて、外の衣はサクサク感、中のカキは身がしっかりしていて食べごたえがありました。
 「樋口君!ペースは〜いぶ〜ん!!」とまでいかなくても、序盤飛ばしすぎた・・・・。

・デザート アイスクリームとブドウペースト

●2日目・松島

 山形から仙台へ足を伸ばし、日本三景の一つ、松島へ。
 9:36山形発の仙山線・快速仙台行きに乗り仙台へ移動。
 快速だと1時間ほどで仙台に着くが、普通電車だと1時間20分ほどかかる。
 山形と仙台の交通はバスが主で1時間に2−3本ターミナルから出発している。大半の人はバスを使うのだろう、仙山線は空いていた。
 車で松島へ向かえばもっと早くつけるはずだが、車だと酒が飲めない。それにバスにはトイレがついていないが、仙山線にはトイレがある。
 仙山線に乗り込む前に限定チューハイ・ラフランス味と酒(私チューハイ、Hさんウイスキー水割り)を購入し車内でボックス席確保。
 昨年下車した山寺あたりで酒がなくなり、睡眠タイムに移行。
 113系などでは座席の下に暖房ユニットがあり足が伸ばせなかったが、仙山線の新型?車両は床下に暖房設備はあるが、イスの下は空洞になっているので足が伸ばせる。
 ナイスな設計に感謝しつつ、惰眠をむさぼる。
 1時間ほどで仙台着。
 これから仙石線に乗り換えて松島海岸へ移動。11:07の快速で移動。
 仙石線の大半は松島海岸の手前の東塩釜駅でとまってしまうので、松島海岸までの直通の電車はかなり少ない。
 松島海岸駅に到着し、遊覧船乗り場へ。
 この遊覧船は松島の沖合いまで出てくれて、約50分近くめいっぱい遊覧してくれるので値段(1400円、2階グリーン席+600円)相応に楽しめる。
 松島沖は島が大変多く、それぞれに島の名前に由来がある。
 音声ガイドが説明してくれるが、それよりも親子連れが熱中するのがカモメとの交流。
 遊覧船のあとをかなりの数のカモメがついてくる。

 (ここで話は変わるが・・・・)
 宮崎駿監督作品「未来少年コナン」のヒロイン、ラナ。
 心優しいこの少女はカモメの「テキ」と心を通わせることができ、第1話で「残され島」にラナが流されてきたときも、カモメたちがラナを心配して集まっているところを不審に思ったコナンがラナの遭難に気がつくというシーンもある。
 
 遊覧船の後についてくるカモメたちは、心優しい子供たちの後を追ってついてきているのだろうか。
 しかし・・・・・残念ではあるが、子供たちの手には船内販売されている「かっぱえびせん」が。
 この「かっぱえびせん」を持たない私にはカモメはまったく見向きもしなかった。世の中こんなもの。
 まだ確認はしていないが、未来少年コナンのラナの手に「かっぱえびせん」がないことを祈りたい。

 遊覧船を降りて昼食のため移動することに。
 駅まで移動する際に、混んでいる店が1軒あった。仙台の牛タン店「利休」の支店。
 なんでも牛タンの店の中でもこの店のうまさは抜き出ているらしく、仙台市内の本店支店は昼時を過ぎても混んでいるとか。
 (この日の夕食でこの店のお持ち帰り用牛タンを食べたが、家庭用でも十分うまかった!)
 松島海岸駅前で電車の時間を確認し、20分ほどあるのでビールを飲むことに。
 駅前にある店構えは小さいが、客足が多くひときわ目立つ店があった。
 魚介類の定食屋だが、目玉はカキ。カキ3個+生ビールで1000円だったので生1個・焼き2個の組み合わせにして通り沿いのベンチで乾杯。
 人通りはあったが「昼から何呑んでんだ」という視線よりも「ビールとカキをウラヤマシソウに見る」視線のほうが多かったようで、飲み始めてから同じものを頼む人が何組もあった。

 電車で本塩釜へ移動。駅前にある「すし哲」という寿司屋に。
 見た目はヒッソリしていたので休みかと思ったが、中に入ると昼過ぎなのに大盛況。
 ここで特上寿司(3150円)と酒を頼んで堪能。
 特上寿司は卵含め11カンであったが、どれもすばらしく、マグロの赤身ですら口の中で溶けました。
 当然トロは・・・・噛んでも飲み込んでもないのに口の中からキレイになくなりました。
 昨晩の刺身もうまかったけど、このトロは人生の中でのベスト1トロかも。
 食べた後に名残惜しく思っていると、赤身とトロを切り身で追加注文することに。
 
 食事が終わった後、山形へ戻るべく移動を開始。
 仙石線で仙台に着くともう夕方。仙山線に乗り換えたが、なぜか座れない。
 山形まで行く人は少ないだろうと予測して席が空くのを待ち続けたが、なかなか乗客が減らない。
 30分ほどで仙台市のハジの駅に到着、ここから先は山なのでここで席が空かないとまず座れない。
 どうなることかと思ったが、案の定席が空いてボックス席を確保。
 ポケットに入れておいたビールを取り出してグビグビと飲み始め。
 外はマックラでほとんど何も見えず、やることもないので寝ることにした。
 
●3日目

 山形市の管理する郷土館(のようなところ)に連れて行ってもらいました。
 山形市の歴史が写真やパネルでわかりやすく解説されていて、市外の人にとっては有益な場所だと感じた。
 内部には入場無料なのにほとんど人はおらず、この施設を維持する電気、暖房代、人件費などは全部税金なんだろうなあと思ったのでHさんに山形市の税金などについて聞いてみた。
 「税金は高い。東京なみ。財政は推定黒字」 
 市内に大規模な法人がないためか、不況による法人税収入の低下の影響をあまり受けないらしい。また税金の使い道もないみたい。

 山形市について疑問に思ったこと。
 ・米沢は上杉氏、仙台は伊達氏の領地で両方とも市をあげて藩主をたたえていたが、山形市の領主である最上家については市として持ち上げている気配がない。
  最上家は関が原の戦いの際に徳川方として上杉軍と交戦(ただしボロ負け。伊達家に援軍を求めている)し、江戸時代初期には存続していたはず。
  郷土館にも藩主であった最上家がどうなったのか、あまり説明がなかった。
  (最上義光資料館は別にあるようだが)
 ・これといった神社や寺がなく、市をあげた祭りの存在を感じなかった。
  できれば市内の神社をまわってみたいと思っていたが、古来からの神社は(米沢の上杉神社のように)存在しないのだろうか。

 酒店で土産を買って、昼食をとってから山形駅へ。
 13:48の新幹線で帰京。車内ではほとんど寝てました・・・・