GW新潟行で3日目にプレイしたゲーム「ギャラクシートラッカー」。
NOV、私、V3、NOVのご子息の4人がプレイヤー。
小学生でも楽しめるお手軽さ。

ゲームは(1)宇宙船の設計(2)イベント(カード)消化を1ゲームとし、2ゲーム目からは宇宙船も大きくなり、イベントの内容も大型化する。3ゲームでゲーム終了。得点の高い人が勝利する。

プレイヤーは宇宙船(輸送船)の船長。
宇宙船を設計し、最も早く積荷などを満載して、イベントを乗り切ってゴールに着くことにある。

宇宙船の設計はタイルの組み合わせなのでとてもシンプル。
四角形のタイルの山から1枚1枚めくって組み合わせるだけ。

宇宙船のコアとなる居住ブロックは確保されているので、上下左右にタイルを置いていく。
※宇宙船のデザインはある程度決まっているので、ダンバインのオーラバトルシップのような船は残念ながら作れない。

タイルには◎居住ブロック◎推進エンジン(通常ドライブ)◎船倉ブロック◎レーザー砲塔◎バリア発生装置◎エネルギータンクがあり、
・居住ブロック=乗組員を乗せるスペース。イベントで未知の宇宙ステーションが発見された場合、人材を派遣すると資源がもらえる。乗組員死亡のイベントもあるのである程度の人数はほしい。
※上級ルールになると宇宙船の推進力やレーザーの火力をあげる異星人を配置することが可能。
・推進エンジン=1基で1推進力。障害物のない宇宙空間で推進力分だけ前に進むことが出来、ある程度の推力は必要。また(損傷などで)推力0の状態で障害物のない宇宙空間に遭遇するとゲームリタイアとなる。
・船倉ブロック=イベントで資源惑星を発見した場合、資源を船倉に積み込むことが出来る。資源を積んでゴールに到達(イベントすべて消化)すると資源がVPに変わる。
・レーザー砲塔=隕石群を撃ち落したり、海賊と戦うために必要。4方向のどこかにむけて設置。
・バリア=小隕石などをバリアで防御する。エネルギーを使用する。
・エネルギータンク=タンクの大きさによってエネルギーコマが置かれる。
 エネルギーを消費することによって効果が得られる「ダブルエンジン(2推進力発生)」「2連装レーザー(火力2)」「バリア」を使用するときにエネルギーコマを消費して効力を発生させる。

タイルは上下左右に接合部分があり、接合部分には接合パイプ2種とオールマイティパイプと接合面なしの4種がある。
パイプ2種はおたがいにくっつきあわないし、接合面なしの場合はどことも接合しない。
設計においてはタイル山から裏のまま1枚選択し、自分の宇宙船プレートの上まで持ってきてからオープンすることにルールで決められており、手も片方しか使ってはいけない。
また、一度くっつけたタイルはやり直し不可。
ただし宇宙船の外側に接合パイプがむきだしになる設計はOK。
(ほか4方向すべてのタイルに接続するオールマイティタイルあり。つながる以外は特典なし)

宇宙船の設計には4人がタイルの取りあいになり、時間制限も砂時計を使い制限があるので性能・スタイルともにすばらしい船が出来上がるのは稀。
勿論完成した宇宙船をお互いにチェックしあうので、接合が上手くいっていない場合はそのタイルは(基本的に)除去される。
1番はじめに完成した人から「航行トラック」の1番前に宇宙船コマをセットする。
1番前にいると海賊などと遭遇したらまず自分が戦わなければならないデメリットはあるが、宇宙ステーションや資源惑星を見つけたときに一番初めに行動を選択することが出来、とても有利。

宇宙に出る順番が決まったら、イベントカードをめくってすべてのイベントを解決していく。
この中にはいいこと悪いことが入り混じっており、盛り上がるのが隕石群との遭遇。

小隕石はレーザーで撃墜したり、バリアで防御したり、パイプ面がむきだしになっていない外壁に当たると跳ね返すのだが、大隕石になると防御方法がない。
大隕石が命中したブロックは即座に破壊され、そのブロックがなくなることにより本体と接合しなくなったブロックはすべて消失。

例:宇宙船V3−2世号は時間をかけて建造された大型宇宙船。性能は申し分なくバランスも取れている。
ところがこの船にはお約束ともいえる致命的欠陥があったのだが、なにはともあれロールアウトしてしまったのだからいまさら仕方ない。
気にしないことにしてV3−2世号は宇宙へ出発。
後発組でありながらも性能を生かして徐々に前方へ進出。資源をふんだんに船倉に積み込み、このままゴールに到着できればVPはかなり入る。
しかし・・・・小隕石1個がパイプむき出しの致命的ブロックに命中、そのブロックがなくなることにより船全体の約4割が欠落。
積荷・乗組員・武装・エネルギータンク・推進基・・・失うものは大きかったが、まだ宇宙船としての昨日は失っていない。
そこへ第2弾が反対方向から船体に命中。またもや設計上の関係で大切なブロックが失われ、船体の4割がさらに消失。
横幅のあった大型船がいつしか針型の救命ボートになり、フラフラ状態でゴールに到着。
VPはほとんど入らず、ボロボロであった。


例:設計に余裕のある大型宇宙船を各自が建造、タイルの取り合いにより異星人を取りそこねた私。
船自体もたいした性能ではなく、時間をかけたわりには立派な欠陥船ができた。
火力を増大させる異星人、エンジン推力を上げる異星人。ともに余裕のある大型宇宙船にはぜひとも乗ってもらいたいところ。
完全に出遅れた私であったが、出発後に疫病が発生し他宇宙船の異星人がバタバタと倒れ、結果的に私の宇宙船のスペックが底上げされた。

このゲームは宇宙船を作って壊す(壊れる)砂場みたいなゲームだな。