○ドカベンDVD第1巻
1年の甲子園大会に突入。DVD1枚は土佐丸高校編(準決勝)、もう1枚はいわき東高校編(決勝)。
予選のときの苗字すらインパクトのないメンバーは一掃され、第1期黄金時代のメンバーがズラリと顔を並べる。
問題なのは約半分が1年生ってこと。そんなに2年3年のレベルが低いのか・・・。
投手☆里中、捕手☆山田、一塁土井垣、二塁☆殿馬、三塁☆岩鬼、遊撃石毛、左翼沢田、中堅山岡、右翼北。☆=1年
予選時に比べて打順どころかレギュラーの入れ替わりもかなり激しい。
テレビでは子供うけ?を狙っているのか、岩鬼と殿馬のボケツッコミが冴えており、アナウンサーが岩鬼をさりげなくイジるシーンもある。
テレビ版はやはりこれでいいんだろう。
土佐丸・犬飼兄から山田が打ったサヨナラホームランのインパクトは漫画に比べればイマイチ、むしろ決勝戦の岩鬼の演出のほうが毎打席楽しい。
岩鬼のシーンでは軽快な音楽や岩鬼演歌(挿入歌)が入り、意識的に岩鬼の打席に時間を費やしているフシがある。
ほかにも細かいツッコミをいれると・・・
・岩鬼がリリーフ時の投球練習で、原作漫画では実際のプロ野球投手の投法を真似て剛速球をド真ん中に投げ続けるが(作新学園江川・2年生夏!など)TVでは挿入歌・岩鬼演歌が流れ、何事もなく剛球ド真ん中を投げ続ける。
・たまに山田がマスクなしで里中のボールを受けている。
この巻で明訓メンバーのレギュラーが定着(レフト以外)し、ほぼキャラ立ちが終了した。
今思えば短期間で次々と登場したメンバーがそのまま定着するのはマレなことで、里中・山田・岩鬼・殿馬・土井垣・山岡らすべて主人公になりえるキャラを持っているという作品は珍しい。
やはりこの時期の水島新司はスバラシかったということだろう。
ここでドカベン以外で初期メンバーがそのままレギュラー定着した漫画があるかということを考えてみたが、思い当たる漫画がひとつあった。
高橋陽一、キャプテン翼。
序盤の 南葛VS修哲 でずいぶんとレギュラーメンバーが登場した。
・南葛=翼くん、岬くん、石崎くん(顔面ブロックと自殺点で一躍有名に)
・修哲=来生くん(中学入学までは点取屋だったが、その後の実績はなにわ中のデブキーパーからどうでもいい1点をとったのみ)
井沢くん(声がショウザマというだけで人気が出たが、彼のその後の人生からオーラ力はほとんど出ていなかった)
滝くん(ライン際のドリブルのみを追及し、それではダメだと指摘されたにもかかわらず、追及し続けたため出番がなくなった)
若林くん(スーパーデラックス遊星ゴールデンスペシャルリザーブゴージャスアフターケアーキッド28号だっけか、もらった称号は・・・)
・中学時代になって、頼もしいGK森崎くんも登場。(テクモのゲームソフトでキャッチングを選択してキャッチしたためしがない)
高橋陽一もあれだけの書き分けでキャラ立ちできるのだから、やはり天才なのかもしれん。