●大味な試合が続くセリーグ
先発投手陣が不足しており、中継ぎにも不安を抱えているヤクルトと阪神がメタメタな試合を早くも展開している。
阪神はオフにスタンリッジと契約せずストッパーの呉昇桓(オ・スンファン)を獲得。久保も横浜に去り、先発投手の不足は開幕前から懸念されていた。
実質、能見・メッセ・藤浪の3人。榎田が今のところ4人目の候補として先発しているが、開幕から2戦連続して早期KO。
ヤクルトは石川がフタケタ勝てなくなり、館山がケガ(先日ファームで投げたが1球で降板)村中・赤川が不調で先発復帰できず、由規にいたっては名鑑に載っているだけ。
中沢、古野らが先発で投げているが、好投していない。昨年先発していた(5勝13敗)八木も中継ぎスタート。
増渕は日ハムに異動、バーネットがケガで離脱した。
こんな状況の中、ひどい試合が2試合続いた。
(投手名の後ろは投球回と失点。T秋山投球回2、失点6)

◎4月5日
T 303 040 001=11
S 420 121 02X=12

T秋山(2失点6)金田(2失点1)安藤(1.6失点3)H加藤(1.3)●福原(1失点2)
S石川(4.6失点10)押本(0.3)山本哲(2)○石山(1)Sカーペンター(1失点1)

◎4月6日(草野球が雨天中止になったのでテレビ中継をみた)
T 020 000 364=15
S 033 000 200=8

T榎田(1.6失点3)渡辺(1.3失点3)筒井(2)金田(1)○加藤(1失点2)H福原(1)呉(1)
S中沢(1.6失点2)押本(1.3)村中(2)八木(1.3失点3)●石山(1失点4)山本哲(0.6失点2)久古(1失点4)

テレビ中継がなされていることを知ったのはドトールでスポーツ新聞を読んでいるときだったので、帰宅してからテレビのスイッチをいれた。
ちょうど渡辺が打たれて失点しヤクルトの村中が登板したあたりから中継時間まで視聴。
(村中が好投していたので、今日の先発かと思った。)
7回に八木が失点したがすぐさま2点をとって突き放したヤクルトだったが、8回に八木がフラフラしたので石山を投入するが、石山も炎上。
昨日2イニング投げている山本を温存しようとしていたのか、石山の降板が遅れ余計な点を失った上に阪神打線が勢いずいた。
ようやく山本哲が登板するも、マートンにスタンドに叩き込まれ、逆転。
ベンチ入り投手の残りが久古、カーペンター、古野(先発要員)の3人となり、9回には久古が登板するもメッタ打ち。
ヤクルトは3連勝しておきたかった試合展開だったが、中継ぎ不足を早くも露呈した。

セリーグは最近フタケタ得点を記録する大味な試合が続いており、阪神・ヤクルト・DeNAにその傾向が強い。
この3球団に共通しているのは先発投手が不足していて、中継ぎも炎上していること。
4月からこのような試合が続くなら、Bクラスはこの3球団で決まりだろう。阪神が大金出して獲得した呉も「中継ぎの1枚」になりかねない。
まだシーズンも始まったばかりなので優勝云々の話は早すぎるが、計算外の新戦力が登場して火消しに成功するのはどの球団なのか?