●王子のコンサート(1)
幼稚園に入る前から音楽教室でピアノを習っている王子。
毎日猛練習をしているわけではないけれど、通っている教室の先生からコンサートに出るよう勧められたらしい。
課題曲と自由曲の2曲を演奏するが、その曲目はどちらもクラシック。
曲自体はそんなに長くはないが、ちょっと練習すればひけるようになるというレベルではない。
コンサート当日。
年少者から順番に演奏するので、王子の順番はちょうど真ん中ぐらい。
昨年までの「発表会」とは異なり、年少者でも上手な子ばかり。
ミスしたら目立つなあと思いつつ、王子の順番がまわってきた。
王子は緊張している様子であったが、楽しそうに2曲をミスなく弾ききった。
心から拍手するなんて、いつ以来だろうなあ。

●王子のコンサート(2)
帰りの車の中で、王子と王子の母が「緊張したかどうか」について話をしていた。
王子は朝自宅で曲を練習して100点のできだったらしく、会場では思ったより緊張しなかったらしい。
母親がその心境について、王子に説明していた。
「練習不足だったり、不安があると緊張するけど、自分は練習バッチリやったし大丈夫、自信を持って堂々とできると緊張しない」らしい。
これから王子にはミスが人生を左右する試練(当面は受験勉強)が待ち構えているが、ピアノを習うことによりいい経験ができているのではないかと思う。
ちなみに私は受験・就職などいくつかの試練を経験してきたが、緊張もなく堂々とのぞめたことはまだ一度もない。

●王子のコンサート(3)
コンサートの後、お昼時だったのでみんなで昼食。
昼食の後どうするかという選択肢の中で、王子と第2王子の意見が真っ二つに割れた。
(1)王子の主張。みんなで王子宅に移動し、WiiUをやりたい!
(2)第2王子の主張。みんなでおばあちゃん宅に行って遊びたい。
第2王子の主張の根拠は「いつも土曜日はおばあちゃんのところに遊びに行っているから」という生活の規則性に基づく主張。
王子の母は「ドラム式洗濯機の中に洗濯物をいれっぱなしにしてあるので干したい」と王子の意見に賛同。
おばあちゃんも「おうちのお掃除してないのよ」とそれとなく王子に賛同。
「今日は王子がピアノコンサートで頑張ったから」との理由により王子の意見にまとまりかけたが、第2王子が「自分も頑張った!!」と主張。
コンサート中盤の王子の演奏まで、暴れたりしないで静かに黙っていたから頑張った、ということらしい。
それはそれでスジは通っているので、幼稚園児とはいえ、あなどれない。