道路の決着
道路公団解体に伴い、
(1)不要な道路建設の中止 
(2)道路公団に張り付いていた無駄の極致&天下り目的と税金の無駄遣いのファミリー企業の撲滅
この2点について期待したが、一応目的は達せられたようだ。
抑制もなく毎年増え続ける道路建設予定計画をストップし、資金調達先であった郵便局の民営化に伴いジャブジャブとお金が使えなくなった。
ファミリー企業の撲滅については補給源を絶って自滅を待つため、時間がかかりそうだが・・・。
コスト意識のない無駄な役人がなんと多いことか。

「日本史の誕生」
筆者が過去に発表した論文などを集めた本であるため、説明の重複などがいくらかみられたが、いくつかなるほどと思わせる部分があった。
この本は「日本史」の誕生であるため、日本史が誕生する以前の日本を想像する。
日本書紀の完成した年代から系統をさかのぼると、いくつかあやふやな点がある。
筆者は神武以来16代は7世紀の投影、と割り切っている。
たしかに壬申の乱天武天皇がとおった経路を神武天皇が既にたどっていたとすればヴィクトリーロードとして縁起のよいものとなるし、先代の意思に従ったということで正当性をアピールすることができるだろう。
それだけに一致しすぎるという点で後付け感が漂う。
古事記の全否定は納得がいかないが、古代日本の誕生を中国・朝鮮から見たという観点が新鮮で得るものあったと思う。