今回も3−4人で遊べるゲームについて書きます。

■ 1 ■ ゲーム

バトルシップカーニバル

大艦巨砲時代の建艦競争ゲーム。
以前にも文章で書いたけど(千49話)、携帯電話のファイル保管場所ができたので、写真を使って再掲載。

プレイヤー間で戦艦の設計を行い、一番優れていると評価された戦艦で、敵戦艦と戦いVPを獲得するゲーム。
今回は一人なので、建造までのルールは省略し、12枚のカード(通常は6枚を手札とし、残り6枚はプレイヤー間で循環させる。イベントの発動や予算調整を行うと手札を使うので、12枚まるまる手元に残るとは限らない)で建造。

ゲーム開始前に敵戦艦の基礎設計(船体)を決定。山札から戦艦カードが出るまで引き、結果「サウスダコタ」になりました。
国内で戦艦を設計するにあたり、敵戦艦の情報に基づきどのような戦艦を造ればいいかを考えます。
(敵戦艦のコスト×2+2が予算上限。サウスダコタの場合コスト3なので予算上限は8、予算下限は3。お金をかけて敵より強すぎる戦艦を造りにくくするシバリ。どのような予算上限であっても初期予算は10)

12枚の手札をみると船体だらけ。サウスダコタに確実に勝つなら大和級が最善だが、船体のコストだけで8なので、大型砲を積もうとすると予算10を軽く突破する。
(プレイヤーのカードプレイがあれば予算は加減可能)
○プラン1
基礎設計のいいビスマルク(コスト4、許容重量6)+14インチ長砲身(コスト2・重量1)+14万馬力機関(コスト3、重量5)=コスト9、許容重量内。

○プラン2
巡洋戦艦なので防御力が弱い天城(コスト5、許容重量9)に16インチ砲(コスト4、重量4)+(機関はフリーカードの4万馬力)=コスト9、許容重量内。

○プラン3
コスト11になるが、予算が1上がったこととして、このプランで建造する。
巡洋戦艦レキシントン(コスト4、許容重量11)+16インチ砲+14万馬力=コスト11、許容重量内

次に敵戦艦。
サウスダコタ級(許容重量5)ということは判明しているが、搭載砲、搭載機関はまだ謎。
ルール通り10枚カードを引いて、敵艦の建造。
15インチ長砲身砲(重量3)新型14万馬力(重量4)ディーゼル機関(重量0、機関の重量を半分にする)
総コストは13だが敵戦艦は予算のシバリがない。

いよいよ対決。第1ラウンドは遠距離・反航戦(砲撃力半分)と決まっているので、1回ずつ撃ち合うが、いずれもハズレ。
赤ダイス1個と白ダイス2個(近距離の場合は赤1+白1)を同時にふり、砲撃力+火力評価の合計値以下の目が出れば命中。ただし白ダイスの目が1だとハズレになる(レーダーは例外)。
レキシントンは砲撃力8(反航戦なので4)+火力評価4なので8以下命中。
サウスダコタは砲撃力9(反航戦なので4)+火力評価3なので7以下命中。

第2ラウンド。速力の小さいサウスダコタがまず距離決定(レキシントンは26+5で31ノット。サウスダコタは23+5で28ノット)。
基礎設計に優れるサウスダコタは殴り合いを希望、近距離への接近を選択。
対するレキシントンは距離維持を選択すると「近距離に変更+サウスダコタは砲撃力半分」もしくは「遠距離で反航戦」。
距離変更を選択すると「近距離の反航戦」になる。

これはレキシントンの有利になる近距離への変更+サウスダコタ砲撃力半分を選択。
しかし・・・サイコロ2個振りで12以下(砲撃力8+火力評価4)なのだが、白ダイスが1だとハズレになる・・・。
対するサイスダコタの砲撃もハズレ。

第3ラウンド。近距離のボコりあいを双方選択。
サウスダコタの1撃がレキシントンに命中!(白6赤2)

赤ダイスが損傷チットを引く枚数になるが、主砲の攻撃力と被弾した戦艦の防御力による修正が入る。
出目2+15インチ長砲身3+レキシントン近距離防御力「−1」=6
6枚のチットを引いた結果・・・・

耐久力マイナス6、速力・砲撃力ともにマイナス2。
残耐久力3、砲撃力6、速力29ノットになりました・・・。

「機関損傷、しかしレキシントンの航行に異常なし・・・」
「トクガワ機関長!!」

損害は同時に被るので、レキシントンの反撃が大事。
見事命中ながら、出目は赤1白5。

16インチ攻撃力3ながら、サウスダコタの近距離防御力は3。チット1枚を引いた結果が「耐久力マイナス1」。
耐久力8あるサウスダコタには小破以下のダメージ。

第4ラウンド。若干の優速でアドバンテージをとるレキシントンだが、必殺の命中弾を与える以外勝機はない。
潔く近距離で同航戦。
必殺の16インチは命中せず、逆にサウスダコタの命中弾多数。チット7枚引きでレキシントンは木っ端みじんになりました・・・。

今回の場合、開発チェックを行いませんでしたが(ディーゼル機関1D63以下失敗、新型14万馬力機関1以下失敗)敵戦艦が機関の開発に失敗しフリーカードの4万馬力になったら、レキシントンの優速は5以上になるので距離決定でかなり有利になったと思われます。
(結局は出目。白で1が出るとハズレなんで)

建艦競争で勝っても、次の敵戦艦に勝つのがなかなか難しい?ので、勝利条件である3VP獲得まで数回のプレイが必要なようです。
1プレイあたり時間はそんなにかからないので、楽しいゲームだと思います(ただし3〜4人でね)。

次回はGJの「江戸幕府の黄昏」を書きます。