●熱い空気(松本清張)読了
・本日の通勤の往復で読み終えた。
・先日のドラマの影響があり主人公のイメージを米倉涼子にして読んでしまったが、原作からは「実は美人でスマートな家政婦」というイメージは沸いてこない。
・土曜日に再放送されたSP第1弾が原作をモチーフにして設定のアレンジなどがなされている。
原作は「家庭内の波乱を予想させながら突然終わってしまった」感があるが、ドラマは小説のラストにシナリオが追加され、突然家族を包み込んだ家族愛ですべての嘘が払拭されると言う、かなり強引な終わり方。
・原作を読むと「一見幸福そうに見える家庭が実は人間関係がバラバラで、各自が好き放題なことをするなかで、かろうじて平静が維持されている」状況を家政婦としてこき使われている主人公が「表に出ることなく、隠蔽されている家族の問題を浮き彫りにし家庭内に騒動をまきおこす」ことを目的にこそこそと「復讐」を開始する。
・家政婦という待遇を充分に理解している主人公が、作中のかなり早い段階から「復讐」を開始しているが、復讐の動機についてはなんとなく小説の展開上しかたない強引さを感じる。
・「一見平和に見える家庭が徐々に崩壊を始める展開」はムズムズするような期待感が湧き上がり、100ページ超であるものの、意外にアッサリと読めた。
・原作では「住み込み・1日850円」の待遇。

●何気なく本屋に寄ったら、歴史読本最新号を見つけてまた追加買い。

歴史群像最新号

◎新しい哲学入門(文芸春秋文庫)
・昨年あたりから仏教や神道に関する本を読むことが多くなったためか、最近は手塚治虫の「ブッダ」「火の鳥」やらを読むに至っている。
・買ってしまったのは新刊で平積みされていたからかもしれないが、普段なら眼にとまっても手にとることのないジャンルではないかと思う。

プロ野球にとって正義とは何か(文庫ぎんが堂 手束 仁)
・中日の落合GMの手腕(監督解任からGM就任の経緯を含めて)について書かれた本、みたい。
・中日オンリーのプロ野球本も珍しいので買ってしまった。ついでに買った本というのは読み終えて処分するか、読みかけて処分するかのどちらかだけど。
・帰宅してPCを起動し、ヤフーのトップページを見たら、浅尾が右肘じん帯損傷で復帰見込み未定のニュースが・・・

◎頭の体操第9集
・小学生の頃はやった頭の体操。文庫化されていたのは知っていたし、20年位前にも第2集を買って繰り返し読んだ。
・なんで今になって「頭の体操」で「第9集」なのかは自分でもよくわからない。小学1年のとき、おこずかいで初めて買ったまんが単行本が「てんとうむしコミックスのドラえもん第9巻」だったことと関連があるのかもしれない。