●ウオーゲーム日本史・壬申の乱遣唐使の戦い
壬申の乱をテーマにしたゲームはGJでも1回あるだけで、テーマも古代史だし、文献は少ないし、さして受けるとは思えない内容。
しかし、GJ版を買い逃していたので期待を込めて発売日に購入。
(シミュレイター誌に付録としてついていた「遣唐使の戦い」が再録されていた。ラッキー!)
ユニットを切ってマップを広げ、ルールを読むと、シンプルなゲームながら、展開が読めない。
歴史どおりであれば大海人のほうが断然有利なはずだが、マップんも初期配置とユニット数をみるに、大海人(初期配置:桑名)が有利なように見えない。
大友の優位性は勝利条件である倭京(奈良。橿原あたり?)と大津京を最初から保持していること。
軍勢ユニットも多いし、不利なようには見えない。
大海人は初期配置の桑名を中心に地方豪族から動員し、京へ向かって進軍。
朝廷軍駒(大友)と地方豪族駒の戦力差もなさそうなので、進軍ルートも限られてるし、苦戦しそう。
大海人の優位さは、ゲーム開始時に配られるカードをみて順番を決めて配置できること。
大友軍は同じ枚数のカードを配られるが、配置はランダム。
朝廷軍には大海人に寝返り濃厚な指揮官が3人いるし、指揮官の質も大海人のほうがよい。
デザイナーズノートには、大友敗北濃厚なゲームではなく、どっちに転んでもおかしくないようなバランスにするように苦慮したらしい。
ルールもシンプルだし、一度やってみたいなあ。(なんとサイコロつかわない)
しかし・・・このゲームの表題に「進撃の大海人」と書いてあるんだが、この辺の中途半端なソフトさが「ウオーゲーム日本史」を物語っている気がする。

遣唐使の戦い。
シミュレイター誌で付録としてついていたこのゲーム。
AH社グラジエイター(剣闘士の戦い)をプレイする際に「遣唐使」にひっかけるコメントが多く出るので、遣唐使のゲームを作ってやろうと思ったのがきっかけだとか。
日本プレイヤーは遣唐使を中国に送り込んで無事帰還させるゲーム。
対する新羅プレイヤーがチットで嫌がらせをして日本のVP獲得を妨害するというもの。
ソロでやってみると日本軍圧倒的有利にみえるんだが、VPは+5を振り切ると+5にとどまるだけなので、大量得点が入ったから取り返しがつかない、なんてことはない。
日本軍が有利になったところで、鑑真の船が沈没してしまえばそれで十分挽回できる。