最近は読みやすい乱歩シリーズや星新一短編集などを読んでいるが、唯一読んだ重い本と言えば「津山30人殺害事件」になる。
これは金田一耕助シリーズ「八つ墓村」の底地ともなった本当にあった殺害事件で、わずか2時間ほどの間に30人が殺害されたのである。
時期は戦前昭和13年。日中戦争の長期化とABCD包囲網による資源の枯渇により、国がいよいよ大戦にのりだそうと決断をする時期。
肺病により徴兵に漏れた犯人の心理描写、時代背景、岡山県境近くの山村の風習などから、事件当日の再現(目撃者のほとんどは死んでしまっているため、わずかな証言者と調書等資料による推測再現)にいたるまで、薄い文庫本に恐ろしい内容がぎっしり詰め込まれている。
ミステリーをよく読み、殺害事件については読みなれしてきたと自負しているが、さすがにこの本の再現部分には身の毛がよだつおぞましさがある。
この本を読んでから無意識に重い本をこれで避けてしまっているのかもしれない。
この後、松本清張の「ミステリーの系譜」も読んだが(津山事件について清張が書いている作品を収録)、事件の詳細については清張の短編のみではいまひとつであった。
(ほか清張の収録短編、自分の子供を殺害して食料にしてしまったという実際にあった事件について。これも気持ちが悪くなる。もう一編はいまでいう「藪の中」で、他2編にくらべておぞましい事件ではなかった)

連休中、1日以外はほとんどお金を使わず生活できたが、個人的課題はまだ残っている。
PBもそのひとつで、このブログに関することはテンプルナイツ続報。しばらく後半戦開始まで時間があるので、色々消化しようと思う。
10月1日の試験結果如何によってはまた時間がなくなってしまうので、今のうちと言えば今のうちなのだが・・・・。