関ヶ原、下巻の真ん中で両軍の陣どりが終わる。その後の展開は明白なので「関ヶ原」を終え「城塞」にとりかかった。
「城塞」は関ヶ原後から大坂夏の陣までを扱っている。これを読み終えてからバンダイ大坂夏の陣」写真公開。

◎ひさびさに本棚から出してきた東野圭吾
10年以上前に「魔球」を読んでおもしろいと思ったが、当時はまだ講談社文庫から東野作品はあんまり出ていなくて、他の本も読んで見ようという気は起こらず、そのまま本棚に(つまらなければ処分するがこの本は残した)。
それからしばらくたってから本屋の店頭で「天空の蜂」をみかけ、ミステリーをおもしろいと思いはじめた時期だったので即購入。
長編だったがスムーズに読み終え、末尾の作者解説を読んで「ハッ」とした。あの「魔球」と同じ作者なのだ。
あまりもの作風の違いに同じ人が書いたとは思えなかったが、これも作者が多才ということなのか、実力を確かめるためにその後随分と東野作品を購入した。
読者を「あっ」と言わせるプロットがウリ(特に「むかし僕が死んだ家」は秀作)だと思っていたが、「秘密」あたりから作風が変わり始め、プロットよりもドラマ性が重くなってきた。
最近は東野新刊は文庫になってからと決めていたのだが、新刊文庫を買っても以前ほどの衝撃がえられない(ゲームの名は誘拐)ため、文庫も敬遠気味。

本棚にあった東野作品は「魔球」と「むかし僕が死んだ家」以外は妹にあげてしまったため、手元にあるのはこの2冊のみ。
昨日ひさびさに「むかし僕が〜」を再読してみた。
10年?ほど間隔があいていたので、キモにあたる部分をウッスラと覚えている程度だったが、「そろそろ寝るか」と区切りをつける頃に新展開があるのでなかなかやめられず、結局2時間ほどで全部読んでしまった。
やはり読者を飽きさせない展開とキッチリしたプロット、これが東野だと思えた。
最近の作品に比べると話の「軽さ」は感じるが・・・。

◎小学生の時、父親にねだって買ってもらった松本清張「点と線」。時刻表ミステリーの原点。
今度の連休にドラマ化されるそうなので、いまから録画予約をしているが、古くなったこの本も本棚から出してみよう。