逆説の日本史11巻、グインサーガ114巻、箱根の坂(中)を読破したものの、本屋でまた気になる本を購入。

●日本史七つの謎(講談社文庫)日本史に関する対談集。
松本清張がからんでいるのは古代史部分の1節なのだが、清張が学者相手に質問を投げかけ、自説を展開し、さらに意見を求めるという読み応えのある内容になっているが、他の対談は鋭い突っ込みもなくマッタリとダラダラ話が続いているので、清張はスゴイと感じながらも、本全体としては満足度・低。
 
●入鹿と鎌足 謎と真説 (学研M文庫)
タイトルでつい買ってしまった。大化の改新の功労者・鎌足と、政治家として一大勢力を持ちながら改新で死んでしまった入鹿。
鎌足については後の藤原不比人・仲麻呂らの子孫が活躍した時期に藤原家伝を作成するにあたって、先祖である鎌足を「活躍させた」という、鎌足後付説に賛成。
入鹿暗殺現場で鎌足は「弓矢をひいた」とあるが、入鹿は中大兄皇子ほか数名に斬殺されており、人間が何人も入り乱れて斬りあっているところに「弓矢で後ろから援護しました」というのはどうなのか?

●行きずりの街 (新潮文庫志水辰夫
1991年の「このミス」1位作品らしいので購入。このミステリーがすごい!に目がとまったのは、高村薫「レディージョーカー」東野圭吾「秘密」宮部みゆき「理由」らが続々と出版された頃なので98年の暮頃だっただろうか。
その時期からミステリーものを読むようになったのだが、好きな作者のものを読み続けることが多いので、読んだ作品の作者幅はそんなにひろくない。
志水辰夫作品ははじめて眼を通すことになるが、さてどんなもんかね・・・・。