東のエデン(DISC1〜5)
店頭に並んでいて、それでいて新作扱いでなかったので2回に分けて全部借りた。

(この作品の核となるゲームのルール)
12人のプレイヤーにそれぞれ100億円が与えられ、この国(日本)をよい国にした者1名がアガリ(勝者)となる。
100億を使い切った時点でアガリを宣言してかまわないが、主催者であるミスター・アウトサイドのジャッジをあおがなければならない。
(アウトサイドいわく、日本を本当によい国にした場合、おのずからミスター・アウトサイドの前に姿を現さなければならなくなるらしい)
100億を使い切った時点でアガれなかったプレイヤーは12人のうちにまぎれているサポーターと呼ばれるプレイヤーに消去される。

主人公はこの12人のうちの1人として選ばれたのだが、ゲーム続行中に自らの意思で自らの記憶を消し去ってしまう。
ゲームの目的すらわからない白紙の状態で物語がスタートするが、他のプレイヤーとの接触を繰り返すうちに真実が明らかになり、終盤はストーリーが加速する。
(特にパンツくんが出てきてから展開が速くなる)

※100億円は現金で渡されるわけではなく、プレイヤーとしての証でもある特殊な携帯電話の中に残高が記録されている。
 プレイヤーは電話を通じて命令の実行者「ジョイス」に命令、そのためにかかったコストが自動的に残高から差し引かれるというもの。
 いつどのプレイヤー(NO1〜12)が何にいくら使ったかという履歴は残り、全プレイヤーが閲覧できる。
 作中では「広島東洋カープを優勝させろ」という命令に対し、突然大物メジャーリーガーがカープと契約を締結したというニュースが流れ、携帯電話からは数億円の経費が差し引かれていた。

この手の設定だと、少年ジャンプ全盛期に育った私としては、「主人公(もしくは5人までの適度な実力をもつ仲間)が残りの11人全員をぶっとばし、最後にアウトサイドをぶっとばして完結」というストーリーを思い描いてしまう。
もちろんこんな展開ではなかったのだが。

感想は「おもしろかった」が、TV版最終話(11話)を見た時点ですべての謎がとけたわけではないので、その辺は不完全燃焼。
映画が2作公開されたらしいので、そちらのレンタル化を待つしかないのだろう。