奈良関連書籍を買いあさり、いささか渋滞気味。
・梅原猛「神々の流懺」 中盤まで読んだ。いいたいことは概ねわかった。あとは各論。
・梅原猛「飛鳥とは何か」
・和辻哲郎「古寺巡礼」 いつも昼休みによる本屋で臨時古本セール。覗いたら1冊あったので天啓と考え購入。
・「奈良の祭事記」(青春新書) ツイナ式については記載がないが・・・・。
・「図解 神社入門」
概ね読み終えたが、プラスになることが多かった。
成人式についてテレビ番組で「いっそなくしてしまえば」というコメンテイターの発言があり、なんとなく違和感を感じていたが、この本を読んではっきりした。
人間は生まれてから「お宮参り」「七五三」などの儀式(日本古来の神に対する子供の誕生・成長を報告する儀式)を経過しつつ、日常生活を営みながら日本古来の神をうやまってきた。
お宮参りは子供の誕生、七五三は子供の成長、成人式は子供の成人を神に報告する式なのである。
市長の話を聴いたりうんぬんという、単なる市町村が行うイベントではないのであって、本来であれば神社に行くべきなのだ。
そう考えると「お宮参り」や「七五三」にくらべ「成人式」のイメージだけが本来の目的と逸脱してしまっているのでないかと思う。
「成人式をなくしてしまえ」という発言はあまりにも浅はかであり、発言自体が無知だ。
この本を読み終えて、学問的な意味合いが近い仏教よりも、感覚的な神道のほうが研究するにあたっては面白いのではないかと思った。