ichigou012009-06-16


ゲームジャーナルのHPをチェックしていると「げ!これも絶版か!」ということが多くなってきた。
壬申の乱」や「ロンメルアフリカ戦車軍団」などは後悔もの。
なぜか「これは!」と発売と同時に買った号はいつまでたっても絶版にならない。
これは私が「ゆるいSLGゲーマー」であり、古参ゲーマーとの感覚の差があるからなのだろう。

※私の好みは日本史中心で、主題は太平洋戦争。最近は古代史にも興味津々だが、古代史は資料が古くて「ない」ので古代史ゲームはゲームとしてどうなんだろうか。
※私の独断と偏見だが古参ゲーマーの主題はやはり欧州戦線(特に独ソ戦)にあると思う。歴史の概略はわかっているが、遠い国のイメージはわかないんだよな。
※私は以前アバロンヒルゲティスバーグアメリ南北戦争)のゲームをポストホビーの福袋で購入したが、友人のS君に譲ってしまった。南北戦争アメリカ人にとっては大御所なんだろうけど日本ではなじみないよなあ。
※私は以前ツクダホビーイデオン(宇宙壊滅戦争)のゲームをポストホビーの福袋で購入したが、週刊雑誌と交換で友人のS.Kさんに譲ってしまった。壊滅戦争は日本サンライズにとっては大御所なんだろうけどいいかげんにしてほしいからなあ。>ゲームデザイナーO田厚T氏

焦ったわけではないが、後悔はしたくないので仕事帰りにYSで購入してきたのがGJ15号「本能寺への道」。
2in1ゲームは古代戦・白村江の戦い。こちらも難易度が低くてお手軽にできるので、古代史ファン?の2号および先輩のKさん(!)にむいてるかな。
本題の「本能寺への道」は4人用マルチゲーム。
信長配下(一部?)の4人、柴田・羽柴・明智・徳川になって国力を拡大しつつ、信長の首を狙う。
ゲーム終了時、各プレイヤーの占領下の国力+京・支配(2VP)+信長の首(1VP)で勝者が決まる。
ところがこのゲームのキモでもあるのだが、最終ターン(4〜6ターン。4ターン目以降終了チェック)に信長が生きていると全員の敗北になるのである。
また、信長を討ってゲームが終了するわけではなく、当然ながらゲームが続行される場合、信長の首を持っている人が他3プレイヤーから狙われることになる(信長を討ったプレイヤーを滅ぼすとその国力+首1VPゲット)。
信長の死後は壮烈な後継者争いが繰り広げられるのである。

序盤、柴田勝家は北陸で上杉と対立しており、秀吉は中国地方で毛利と対立、徳川は京に遠いため中央に向かいたいがロコツな行軍は織田側近に阻まれる。
唯一利点があるのは丹波に位置する明智光秀だが、明智軍は軍勢が少ないのでいきなりキバをむくと3方面軍にタコ殴りにあってゲーム脱落は必至。
各々が本能寺に眼をむけながら他味方勢力の戦力が減殺されるのを心待ちするゲームなのである。
他の有力勢力(上杉・北条・毛利など)は実質中立なのでプレイヤーがじかに動かすことはできないのだが、カードによって強力な軍勢をもって各勢力に襲いかかることになる。
上杉⇒柴田、毛利⇒秀吉、北条⇒徳川という図式になるのだが、柴田勝家に至っては上杉に勝って進撃するどころか、上杉謙信の勇猛さはハンパでないため、ボロボロにされて近江の国で蟄居せざるを得なくなる可能性も秘めている。

ジレンマにモヤモヤするゲームだが、結末は突然やってくるので(最速4ターン目)、グズグズしてもいられない。
信長が生きていると全員敗北なのだから。
これは是非、やってみたいゲームだなあ。
(白村江〜といっても朝鮮半島全域を扱った古代戦なので、海戦で倭軍がボロ負けするゲームではありません〜は2号かKさんとやってみたいです)

ルールは本能寺、白村江ともにペラ紙一枚程度なので、とってもお手軽です。
※GJ15号の紹介されているGJ別冊 源平藤橘 も面白そうだ。