ほかに選手オーダーをみているとなかなか興味深い球団がある。
ソフトバンクとヤクルト。

ソフトバンク
 開幕3番にはいった松田が早々にリタイアして残念だが、かわりにオーティズを獲得してなんとかもちこたえそう。
 松田復帰後も外野などで使いまわせる選手なので長い目でみてプラス。
 最近5番に定着し高打率を残している長谷川。以前(過去のOMP)外野が手薄なのでだれか出てきてほしいと書いたが、ようやく1人開花。
 昨日のオーダーでは6番に多村が入っており、怪我しないように徐行運転しつつ6月中旬から長打を打ってくれるようになると心強い。
 二遊間は鉄壁なのだが、どちからがケガをすると代わりがきかなくなる。若手の底上げも大切。
 
・ヤクルト
 打撃好調な川島慶や福地でもスタメンに入れないことがあり、昨年の4番畠山はもっぱら代打。
 もともと足の速い選手を集め、中軸で返すという野球を思い描いたのが高田監督。
 日ハムとのトレード、石井一久の人的保証で獲得した選手(福地)をみれば一目瞭然。
 足の速い打者を3番まで集め4番5番で返すところだが、昨年は外国人がそろって不調のため、ミートがうまいが足の遅い畠山を4番に添えざるをえず、打線が上手く機能しなかった。
 今年は新外国人デントナガイエルの2枚を4番5番にすえ、開幕から長打力を発揮。
 現在の高順位は昨年とちがって打線が上手く機能していることがあげられる。
 (捕手を相川に固定できたのも好材料。セパ全体で捕手の質が落ちてきており、昔だったら相川年間フル出場はないと思うんだが)
 畠山も一塁に固執せず、せめて外野を普通に守れれば6番当たりでフル出場して打線に厚みが増すのにな。

 投手陣。先発は5回まで投げさせ、あとは松井・押本・五十嵐・林の1イニング交代制で反撃を封じる、阪神のJFKに1枚上乗せした戦法。
 これは中継ぎに負担のかかる戦法だが、今の所成功している。
 阪神でできてヤクルトでなぜできない?といわれてしまえばそれまでだが、この中継ぎ酷使法は焼畑農業なのだ。
 監督交代の後には何も残らない(先発陣は育たず、中継ぎ陣はケガと疲労でボロボロ)。

 6月以降のヤクルトには注目したい。