●ガールズ&パンツアー 第3話

本棚にある本(光栄出版の戦車名鑑)と押入れの中からスコードリーダーのユニット(日本軍のユニットはないので八九式以外)を準備。
番組ホームページにもアップされているが、スペック等を比較してみた。

◎大洗女子学園
(1)4号戦車D型
重量:20トン 最高速度:時速40キロ 主砲:75ミリ(24口径短砲身) 最大装甲厚:35ミリ 
4号戦車は第2次大戦全期間に活躍した中戦車で、初期型であるA型から最終型であるJ型まで進化を続けている。
このD型も随時改良が重ねられており(正面)装甲板を2枚重ね(30ミリ+20ミリ)にして装甲を強化したり、その後の生産型では50ミリ装甲1枚になっている。

(2)八九式中戦車乙型      
重量:12トン 最高速度:時速25キロ 主砲:57ミリ 最大装甲厚:17ミリ
日本軍が初めて自国内生産した戦車。乙型はエンジンをディーゼルエンジンに換装した型。
1929年に試作車が完成し、その後の改良で重量増加した。
装甲の薄さや最高速度の低さは問題ではあるが、開発時期を考えると立派と言える。

(3)3号突撃砲F型
重量:21トン 最高速度:時速40キロ 主砲:75ミリ(43口径) 最大装甲厚:80ミリ 
3号戦車の台車に75ミリ砲を搭載した突撃砲。旋回砲塔を持たない。
本にはA型とG型が載っているが、対戦車攻撃に特化したF型の発展系がG型のようなので、スペックはG型に近いものになっている。

(4)38(t)戦車 B/C型
重量:9.5トン 最高速度:42キロ 主砲:37ミリ 最大装甲厚:30ミリ
第2次大戦初期、装甲師団の数を揃えるために生産した1号戦車(機関銃装備のみ)2号戦車(20ミリ機関砲装備)が主力であったが、チェコスロバキアの併合によりチェコ製戦車を戦力に併合した。
1号2号戦車に比べればチェコ製戦車35(t)や38(t)は立派な戦力であり、さらなる改良(装甲強化など)が加えられた。
ドイツ軍の主力である3号4号戦車の数が揃うまでは立派な戦力であった。

(5)M3リー戦車
重量:27トン 最高速度:時速42キロ 主砲75ミリと37ミリ 最大装甲厚:51ミリ
陸上戦艦の思想を残すM3リー戦車であるが、75ミリ主砲が旋回砲塔ではないため正面の相手にしか砲撃できず、2種の主砲を持つことによって必要となる要員も多くなるデメリットがあった。
それでもイギリスに譲渡されM3グラント戦車として戦闘に駆り出されている。
最高速度はあくまでも路上の速度なので、数字ほど高速な戦車ではない。

聖グロリアーナ女学院

(1)歩兵戦車MK4チャーチル7型(A22)
重量:39トン 最大速度:時速25キロ 主砲:75ミリ 最大装甲厚:102ミリ 
以前書いた「ヤラレ役として活躍」したのは巡航戦車クロムウエルでした。
チャーチルは歩兵戦車とあるように低速度・重装甲の戦車だが、様々な改良・派生型がつくられ、1960年頃まで現役で働いた。
ガールズ&パンツアーのコミックスで登坂力が高いため最高速度は遅くとも、地形によっては4号戦車に追いつけるようだ。

(2)歩兵戦車MK2マチルダ2(A12)
重量:26トン 最大速度:24キロ 主砲:40ミリ 最大装甲厚:78ミリ
低速だが、重装甲であるため3号戦車や50ミリ程度の対戦車砲では撃破が困難。

◎スコードリーダーのユニット

解説は次回。