●二夜連続放送・砂の器

・これまで「砂の器」は何度か放送されてきたが、自分の中での最高作は「丹波哲郎森田健作」版。
 原作のストーリーと登場人物が整理されて短縮化がはかられているが、このことが後半の核心部分を原作以上に浮き彫りにする結果となり、好評を博した。
SMAPの中居くんが主演を行った作品は、これまでの作品の視点を180度転換した作品で、意表はついたが第1話からネタバレという難点があった。
・今回の作品は原作にかなり忠実で、新時代を担う「ヌーボー・グループ」の存在も映像化されている。
 ただうざったいのが(原作にないはずの)女新聞記者。
 吉村刑事のヒラメキを分散化させる役目をおっているようだが、アクセントというよりは「うざったく」感じた。
 紙ふぶきの女は島田陽子のほうがいいなあ。
・作中に実際に演奏される和賀英良の「永遠」は銀河鉄道999のクライマックスを思いおこさせる曲。いい曲だなあ。