ながらく放置していた「マチュピチュの王子」。貼り付けたリンクで概要は確認できると思うが、一応肝になる部分の説明を。
舞台は古代インカ帝国。
プレイヤーは下記の2つの選択肢のうちどちらかを選びながらプレイしなければならない。
(1)迫りくるスペイン軍から国を守るために3つの守護神に祈りをささげ信仰心で国を守る
(2)スペイン軍に内通して国を滅ぼして勝利を得る
ゲーム終了時の状況がどうなっているかによってVP計算方法が大きく異なるため、インカ帝国に加担するかスペインに内通するかはっきりさせないと勝利は難しい。
VP計算の方法がどれくらい違うかというと・・・・
○インカ帝国を守りきった場合
5種類の生産拠点にいる配下ゴマの数×VPカードに記載されている生産拠点のアイコン数 でVPが決定する。
たとえば、トウモロコシ畑に配下ゴマ3×手持ちVPカード5枚のうちトウモロコシ畑アイコンの表示があるカードが2枚あったとすると、3×2で6点を獲得する。
この方法でそれぞれ5箇所の生産拠点にある配下ゴマとVPカードのアイコン数を掛け合わせてVPを計算する。
次に生産拠点と同じように、3種の宗教の神官の数(神官は複数の生産物を貢ぐと獲得できる。貢物条件は宗教によって違いあり)とそれぞれの宗教のVPカード・アイコン数を掛け合わせてVPを算出する。
生産拠点によるVPと3種の宗教によるVPの総得点がもっとも高い人が勝利者となる。
○スペイン軍に滅ぼされた場合
規定のターン数までに神官に貢物をしてゲットできる神官タイル(太陽教6枚、ジャッカル教5枚、コンドル教4枚)がなくならなかった場合、国が守れなかったものとして前述のVP計算とは少し違った方法でVPを計算する。
VPカードに記載されている「金塊」の数字を総合計する(1枚のVPカードには3〜7の数字が記載)。
一番金塊の多かった人はVPが3倍になるボーナスがつき、二番目に多かった人は2倍になるボーナスをえる。
このボーナスを考慮して「国を守りきった場合」に沿ってVPを計算する。
このVPボーナスはとても大きいので、国が滅びた場合、金塊を多く持っているプレイヤーはかなり有利になる。
反面、国が滅びなかった場合は「金塊」および「VPボーナス」はすべて無視されるので、国を滅ぼすと決めたら全力でスペインに内通しなければならない。
では国を守るかスペイン軍に内通するかをどこで調整するかというと、VPカードで調整するのである。
VPカードには大きく2つの特徴があり、どちらのスタイルのカードを多く集めるかによってプレイ方針を固めることができる。
・国を守る場合に適するカード
金塊の数が少なめ、生産拠点のアイコン数が多い、太陽教・ジャッカル教アイコンが多い
・スペインに内通する場合に適するカード
金塊の数が多め、コンドル教アイコンが多い(生産拠点アイコンは上記より少し少なく、3種の宗教アイコンが上記より多い)
また3種の宗教についても特徴がある。
・太陽教、ジャッカル教=神官いるの宮殿エリアに行きやすい、必要な貢物が多い、国を守るVPカードにアイコンが多い
・コンドル教=神官のいる宮殿エリアに行きにくい、必要な貢物が少なくてすむ、金塊の多いVPカードにアイコンが記載されている
コンドル教は貢物が少なくすむので神官が手に入れやすいが宮殿に行きにくく、金塊の多いVPカードにアイコンが表示されるので国滅派になりやすいといえるだろう。
太陽教とジャッカル教は貢物の数が違うだけでそう大差はなく、VPカードを得るためには神官が必要なので、国防派・国滅派両者から信仰される。
VPカードの入れ替えにより方針変更は容易に変更できるし(勝利に対して)自分が現在どのような位置にいるのかわかりずらいため、ゲーム終了まで息が抜けない。
都合2回プレイしたが、1回目は国が滅びてV3が圧勝、2回目は国防に成功しRF監督が勝利。
2回目は国がどうなるか最終ターンまでわからなかったが、先手を打ったのが裏目に出てRF監督にゲーム終了条件をきめさせる結果になってしまった。
コンドル派は金塊とともに全員爆死した。