スパロボ大戦などでおなじみの「ゲッターロボ」。ガンダムマジンガーとならんでシリーズの中では御三家。
原作は私が小学校1−2年の時にテレビ放映していた「ゲッターロボ」と「ゲッターロボG」であるが、90年代のリメイクブームで少年キャプテンに「ゲッターロボ號」連載、テレビ東京系で同名のテレビ放映開始。
キャプテン連載作は勧善懲悪なソフト路線ではなく、アラスカ戦線に単身殴りこみをかけ他国と連合して共闘するというもの。
(しかも早々に大修理が必要な状況になり、しばらく主人公メカ不在でストーリーが進行。途中から読みはじめた人はステルバーがゲッターだと勘違いしただろう)
アラスカ戦線から日本に戻ってから内容がガラリと変わり、事故で大破した早乙女研究所の地下に眠っていた真ゲッターに主人公メカ交代。
敵もいつのまにか恐竜帝国に変更。最後はドタバタ感すらあった。
反面、テレビは勧善懲悪の王道を突き進む。途中、強化パーツであるGアームライザーというオリジナルメカも登場。
(最終回の最終決戦でGアームライザーは敵の超能力で強制パージされてしまうので肝心なところで役に立たない)
テレビ放映の終了と連載完結でゲッターロボもヒト段落したかと思われたが、原作者の石川賢は連載終了後も読みきり等で続編を発表。
はじめはサブストーリー的な話が多かったが、真ゲッター開発秘話や早乙女研究所での事故の話などに筆が入ると「真ドラゴン+エンペラー」構想に火がついてしまった。
結局、過去の真ゲッターエピソード(ゲッターロボGから號の間の話)で話を展開させすぎると號の話に食い違いが生じるため、新エピソードを捻出。
それが「スーパーロボットマガジン」に新規連載スタートしたゲッターロボ・アーク。
號のラストで主要メンバーがほとんどいなくなってしまったため、あらたなるパイロットを登場(うち1人は人間と恐竜帝国のハーフ)させ、しかもゲッターでありながら敵の幹部?は「孔明」で、3体が合体する恐竜帝国のゲッターザウルスと共闘。
ハテハテ、真ドラゴンならびにゲッターエンペラーの世界にどうやってつながるのやらと読み進めると、連載雑誌の突然の休刊により話が断絶。
その後の連載雑誌もなく、話がチュウブラリンのままかと思っていたら、文庫版コミックスでアークが2冊発売されていた。
内容を調べると、20ページほど加筆されているとのこと。
まさかそれで丸く収まっているわけではなく、アーク第2章へのつなぎ程度だろうと推測していたら、作者である石川賢が故人となってしまった(Wikiより)。
せめていつかスパロボ大戦でゲッターロボD2やアークがでることを祈ろう。

ほかOVAシリーズでは今川監督(3話まで)の「チェンジ!真ゲッターロボ」に多いなる期待がかかった。
今川監督はジャイアントロボ地球が静止する日の後にゲッターに着手しており、序盤の盛り上がりはさすが。
しかし監督交代後、演出と絵がダメになり駄作に転落。
その次に出た「真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ」は完全な東映漫画祭り。
その次に出た「新ゲッターロボ」は平安時代陰陽師が加わった東映漫画祭り。
チェンジ!真ゲッターの完成度が高ければ、こんな作品をダラダラと出す意味がないのだが。