ニュースを見ていて、首都高速道路ETC未搭載車は一律1200円というニュースが眼にはいった。
猪瀬直樹の道路改革に関する本を以前読んで、見通しの甘い計算で巨額な費用のかかるプロジェクト※をやっておきながら、完成後の借金返済の負担を道路料金にかぶせている現状を知り、かつ高速道路建設が如何に利権が絡んでいるかを理解したつもりなのだが、道路公団が分解されてどうなるかと思っていた矢先にコレである。

ちなみにETC搭載車は距離に応じて400〜1200円になるそうだが、これでは未搭載車に対する実質的な値上げである。
いや、たんなる値上げではなく「倍増」だ。
ETC搭載車は入口と出口で距離を測定して距離別料金を計算できるが、未搭載車はどこから高速にのってどこで降りたかわからないから1200円、ということらしい。

一体誰がこんな説明で納得できるんだ? 

さすがにコレでは説得力がなさすぎだと思ったのだろう。あくまでも「暫定的」なETC普及までの折衷案を持ち出してきた。
その名も「首都高X」。
コンビニなどでETCを通過するための装置(とマネーカード)をレンタル。首都高の入口でまずマイナス1200円が記録され、高速を出るときに差額分が別途記録される。
この1200円との差額分を電子マネーとしてお近くのコンビニで返金手続きを行えば返ってくるらしい。

・・・・・・・君たち、もっとまじめに考えてくれよ?

コンビニにこんなものを準備・保管させるためにまた無駄なお金を使うつもりなのかい?


※たとえば東京湾横断道路。これはオフピーク時でも押すな押すなの大盛況で、この状態が建設費用の借金が全部返済されるまで何十年も続くものとして採算が計算されている。
案の定そんな状態になるわけがなく、また残った借金の責任を誰がとるわけでもなく、負担は全部高速料金に上乗せされる。

給料日前で、かつ2月の旅行まで節約人生を続けなければならない状態なので余計このニュースが眼についたよ。