●ザ・外資
私が就職したのはバブルもはじけつつあった頃。バブルの影響もあり一部上場の金融機関に入社することができたのだが、7年後に倒産の憂き目に会った。
その後、アメリカの投資会社がまるまる会社を買い取ることになった。
・・・・・・・・・外資というのはやはりハゲタカの名こそふさわしい。
得られた利益は成績優秀なわずかな営業社員と新生後に入社した高給取りにまず分配され、お情け程度に一般社員にボーナス(×1.0ヶ月前後。しかも年1回)を振舞った後、利益の大半はその投資会社に投資していただいているアメリカの投資家に還元される。
倒産した会社を安く買い取り、株式を一部再上場させて株価を上げたあとに今度は手持ちの株式を全部売却して、経営権を他社に手渡すつもりらしい。

まさにウマイ汁を吸ってポイ捨てなのだが、その後その株式を買いたがっているのが、また外資なのだ。
ウマイ汁を吸い尽くされてしまっている会社を外資が買い取るとなると、損をしないためにさらにその会社を絞り上げる必要が出てくるのだが、一体これ以上どこを絞ったら汁が出てくるのだろう。
6月末の株主総会後、経営陣の刷新等ヒト波乱あるのだろうが、上層部では数少ない救命ボートの取り合いが始まっているのだろうか。