ワールドカップにあやかったわけではありませんが、リオ・デ・ジャイロに家族で行ってきました。
空港からホテルまでは地下鉄を乗り継がなければならず、路線図をみると地下鉄がけっこう縦横無尽に整備されていた。
水色の線で5つ目、そこで乗り換えて2つ目の駅で降りるらしい。
都市部の鉄道はほとんど地下鉄のみ。地下鉄整備網の外側に「新京成線」という私鉄が走っている程度。
水色線の地下鉄は東京で走っている地下鉄と車両も大きさも大差なく、予定通り5つ目の駅で乗り換え。
地下から外に出て別の線に乗り換え。この線は地下鉄ながら外(高架)を走っており、景色が良く見える。
海よりの郊外に近いためか、港町へ向かっていく路線というイメージ。
2つ目の駅で家族は下車したが、私は下車せず、さらに2駅先の終点まで行って折り返してくることにした。
駅を出発して電車は海へ向かい、港の見える高架駅で停車。
改札を出て周辺を歩いてみると、高さは高層ビル並みの立派な大聖堂があった。
信者でないとは入れないだろうと思い、大通りの反対側から建物の内部を伺ってみたが、中ではボクシングのタイトルマッチが行われているらしく、大聖堂の外側にテレビが何台も置かれて、試合の映像を流していた。
港の端までそのまま歩くと、みすぼらしい木造平屋の建物に住む肌が黒色の人たちが外の丸テーブルで食事をしていた。
話をしたような気がしたが、風景にも飽きたのでタクシーを拾って家族が下車した地下鉄の駅へ移動。
タクシーを下車し、スーパーマーケットで買い物。レジで日本円で支払いをしようとすると、「これはニセ札だ」と返された。
レジには日本円(札)のサンプル集があり、私の持っている1000円札はどれも微妙に絵柄が変だった。
タクシーで万札をだしてお釣りをもらったときに、渡された1000円札をろくに確認しなかったのがよくなかったらしい。
レジでおもむろに出した1000円札は夏目漱石が真正面をむいている絵柄だし、紙質もおかしい。
1000円札を出しなおそうと他の1000円札もそろってどこかおかしいものばかりで、とても使えそうにない。
しかたなく(日本から持ってきた純正の)5000円札(樋口一葉)を出して清算すると、お釣りにこれまたおかしな1000円札が4枚渡された。
さて、家族とこれから合流しなければならないが、ホテルの場所も名前も聞いていない。
携帯電話で連絡しようとしても、電池はあるが海外であるため使用不能の状態。
たしか「すぐにわかる」との話だったので、駅前のそれらしい宿泊所を探してみた。
1軒目。看板に漢字で「日本人観光客用」と「地元民」を区別している木造建築物の横手にまわり、窓から中をのぞいてみると、とても日本人観光客が泊まる様な雰囲気ではなかった。
道路の反対側に同じく漢字で「日本人用宿泊所」とかかれた建物へ。赤いネオンがチカチカして、雰囲気が怪しい。
建物へ近づくと、ゴロツキのような男2人が私の腕時計をよこせとせまってきた。
走って逃げ出すと、どんどん周囲の雰囲気は怪しくなってくる。
「こりゃまずい、追い込まれたか」と思ったところで眼が覚めた。