少し古い記録(8月17日)ではあるが、今期の打撃・投手成績を列挙してみる。
今年から統一球が使用されホームランがでにくくなったことや、セパの投手陣の質に大きな差があることが伺える。

●投手成績
パリーグ
 田中(楽天)1.51 完投7 11勝4敗 
149.3 奪三振147   
武田勝日本ハム)1.54 完投3 9勝7敗 
 117 奪三振 73 
 ダルビッシュ(日本ハム)1.57 完投8 15勝3敗 
 149 奪三振173 
 杉内(ソフトバンク) 1.69 完投6  7勝3敗 
 133.3 奪三振137 
 和田(ソフトバンク) 1.84 完投3 10勝4敗 
 127   奪三振124 
 唐川(ロッテ) 2.04 完投4  8勝4敗 
 114.6 奪三振 83 
 ホールトン(ソフトバンク)2.63 完投2 12勝5敗 
 109.6 奪三振 77
 寺原(オリックス)  2.75 完投4 10勝5敗 
 107.6 奪三振 73 
 成瀬(ロッテ) 2.75 完投5  9勝8敗 
 137   奪三振122 
 永井(楽天)  2.80 完投2  4勝5敗 
 102.6 奪三振 77 
 摂津(ソフトバンク) 2.81 完投2 10勝6敗 
 118.3 奪三振106 
※10傑以外の10勝投手 
 ケッペル(日本ハム)3.01 完投0 10勝4敗 
 104.6 奪三振 38 
 ウルフ(日本ハム)3.02完投0 10勝5敗 
 107.3 奪三振 65 

セリーグ
 内 海(巨人)1.62 完投2 12勝3敗 
 116.6 奪三振 92 
 館 山(ヤクルト) 1.75 完投5  8勝2敗 
 128.6 奪三振 98 
 吉 見(中日)1.93 完投1  9勝3敗 
 116.3 奪三振 69 
 スタンリッジ(阪神) 2.06 完投3  8勝4敗 
 113.3 奪三振 87
 岩 田(阪神) 2.33 完投1  6勝9敗 
 108.3 奪三振 87
 バリントン(広島) 2.24 完投1 11勝6敗 
 129.6 奪三振 87
 ネルソン(中日)2.43 完投1  6勝10敗
 140.6 奪三振100
 チェン(中日) 2.44 完投3  5勝7敗 
 114.3 奪三振 67
 能 見(阪神) 2.52 完投4  6勝7敗 
 128.3 奪三振127
 石 川(ヤクルト) 2.53 完投1  7勝6敗 
 124.6 奪三振 85
※参考
 沢 村(巨人) 2.60 完投3  5勝9敗 
 121   奪三振108
 前田健(広島) 2.93 完投1  7勝8敗 
 138   奪三振119
 高 崎(横浜) 3.12 完投0  4勝9敗 
 124   奪三振 87

 同じボールを使っており、かつ神宮球場や横浜球場をホームグランドにもつセリーグが有利かと思いきや、投手陣全体の質はパリーグが上。
 ボールの影響は特にエース級に有利にはたらいているようで、田中将大はチーム事情を考えると非常にチーム貢献度が大きい。
 かわいそうで見ていられない武田勝も勝ち星こそ伸び悩んでいるが、地道に成績を伸ばしている。特にこの投球回数で与四死球11は成瀬の10に続き突出している。
 寺原。横浜に残っていてもこれだけの成績は残せなかっただろう。それにしても開幕投手木佐貫はいったいどこへ?
 西武の投手が10傑にみあたらないが、涌井が17位(3.15 5勝9敗)帆足が16位(3.11 6勝5敗)新人の牧田が12位(2.90 2勝6敗10S)。
 岸は適当に休んでいるので規定にのらず。
    
 先発投手陣が壊滅している横浜は規定にのっているのは高崎のみ。
 遠藤、欠端の時代よりも大きな暗黒星雲に呑み込まれている気配がある。 
 中日ネルソン。開幕投手になるとは思わなかったが、フタを開けてみれば前田健太以上の投球回数。
 特に巨人戦での登板を命じられることも多く、実際の成績以上に損していると思う。
 岩瀬には引退の花道が準備されているのに、ネルソンは馬車馬。

●打撃成績
パリーグ
 糸 井(日本ハム)327 本塁打 9 打点40 盗塁20
 坂 口(オリックス)  325 本塁打 2 打点26 盗塁 3
 栗 山(西武)  316 本塁打 2 打点36 盗塁 4
 本 多(ソフトバンク) 313 本塁打 0 打点28 盗塁39
 伊志嶺(ロッテ) 301 本塁打 2 打点17 盗塁22
 聖 澤(楽天)  288 本塁打 2 打点22 盗塁40
 高 須(楽天)  286 本塁打 0 打点22 盗塁 4
 中 島(西武)  285 本塁打11 打点65 盗塁 9
 川 崎(ソフトバンク) 281 本塁打 0 打点22 盗塁22
 小久保(ソフトバンク) 281 本塁打 7 打点40 盗塁 0
※各球団の主軸打者
 中 村(西武)  259 本塁打30 打点68 盗塁 2
 松 田(ソフトバンク) 272 本塁打18 打点56 盗塁14
 中 田(日本ハム)262 本塁打12 打点67 盗塁 3
 T岡田(オリックス)  252 本塁打10 打点62 盗塁 3

 おかわり君の長打はダントツ。チームが最下位であることを考えると「横浜」状態?
 中田は小谷野が休んでいる間に4番に就任。チーム内で唯一の飛ばし屋として活躍。
 T岡田はもっと打てると思ったが、バルディリスやイスンヨプが取り巻きだとマークが厳しくなるのだろう。

セリーグ
 長 野(巨人)309 本塁打12 打点41 盗塁11
 青 木(ヤクルト)295 本塁打 1 打点24 盗塁 8
 平 野(阪神)294 本塁打 0 打点14 盗塁 5 
 宮 本(ヤクルト)294 本塁打 1 打点23 盗塁 1
 マートン (阪神)293 本塁打 7 打点29 盗塁 2
 ブラゼル(阪神)288 本塁打 9 打点47 盗塁 0
 ハーパー (横浜)284 本塁打 9 打点39 盗塁 0
 東 出(広島)282 本塁打 0 打点16 盗塁 5
 栗 原(広島)280 本塁打 8 打点54 盗塁 0
 鳥 谷(阪神)275 本塁打 3 打点29 盗塁10
※各球団の主軸打者
 畠 山(ヤクルト)275 本塁打14 打点55 盗塁 1
 スレッジ (横浜)270 本塁打20 打点57 盗塁 0
 新井貴(阪神)267 本塁打11 打点55 盗塁 4
 ラミレス (巨人)257 本塁打13 打点49 盗塁 1
 バレンティン(ヤクル)256 本塁打23 打点49 盗塁 3
 坂 本(巨人)255 本塁打11 打点39 盗塁 3
 村 田(横浜)254 本塁打12 打点48 盗塁 0
 森 野(中日)246 本塁打 8 打点31 盗塁 0 
 和 田(中日)244 本塁打 9 打点36 盗塁 5

 長野がまさかの首位打者。4番にも座ったし、2年目のジンクスも感じさせない。
 ラミレスや阿部、坂本、復活しつつある小笠原。投手から見ると長野は後回しなんだろうな。
 ホームランはポイントにはまると飛ばす力のある打者が成績を残している。
 スレッジは時折スタメンを外れるし、1試合で固め打ちをするのも2流投手を叩きのめしているから。
 バレンティンも1ヶ月近くホームランがとまり、スタメン落ちも経験。スレッジと経緯は似ている。
 東京ドームの恩恵をうけていた選手は軒並み成績ダウン。これがキミタチの実力だ。
 中日の主軸打者の低迷は深刻。2軍落ちを経験したグスマンが復帰して3番に座ったが、再び姿を消した。